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メタ認知と津軽三味線

メタ認知とは、自分を客観視する行動で、「考える、感じる、記憶する、判断する」などひとつひとつの動作、行動に対して『認知』する行為を指します。(説明が足りてなかったらすみません)

最近、多忙すぎて本当に時間が取れなくなってきました。昔は『忙しくてさぁ』なんて自慢げに話すことに優越を感じるお年頃もありましたが、今思うと『色々足りていないからタスクが残って時間が足りない』=『忙しい』という己の未熟さでもあるので恥ずかしさすら感じます。あまり、忙しいことを言い訳にはしたくないなぁと思うわけなのですが。

正直なところ、この『note』を書く時間も惜しいくらい、練習時間に回したいくらい三味線の時間が足りていないのですが、『書くこと』そのものは自分自身の振り返りにもつながるので反復を心がけています。時折、遅れに遅れてだいぶ後になってしまう日もありますが。大抵、仕事前の朝風呂で書くことが多いので、風呂場で三味線は弾けませんから、うまいこと調整しているつもりではいるのです。

1日のうちに取れる練習時間が限られてしまうのなら、せめて自分の行動を見直そうと、この日曜日から練習方法を変えてみました。というのも、前日の土曜日にお稽古がありまして、楽器を触るうえで最も致命的な指摘をいただきまして。

師匠:『音、ずっとズレてるよ。。。』
私:はい(わかっているつもりではいたのですが。。。)
師匠:『もしかして、ズレていることも気がついていないとか??』

もう何を話しても言い訳にしかならないので、ただただ反省でした。

気にはしていたんですよね。何度繰り返しても全体的に音がピシャリと決まらない、なんだか半音ずれているんじゃないかってくらい気持ち悪い音が続いていたのです。でも、見て見ぬふり、聞いて聞かぬふりをしってなあなあになっていました。なんとなくそれっぽい曲を弾いている風に過ごしてしまっていたのでしょうね。これもたぶん、忙しさを理由に誤魔化していたのだと思います。

次のお稽古までに今一度、ツボの矯正を、と始めたのがメタ認知です。1曲のペースを1/4〜1/8くらいのペースまで速度を落とし、1音出すたびに行動を確認するようにして見ました。

  • 左手で適切なツボを押さえているか

  • 糸を押さえている指の力は適切か

  • 撥を持つ右手の力加減は適切か

  • 右手もいや指の位置や角度は適切か

  • 姿勢は整っているか(猫背になっていないか)

などなど、まだまだ書ききれませんが、俯瞰して見る際に『出来るだけ行動を細分化』して意識することで矯正をするという手法です。

リハビリテーションで行われる行動なので、スポーツや演奏には効果的かと思って取り入れています。ひとつひとつ意識すると糸をひとつ弾くだけでもかなりの時間を要します。しかし、単音で練習しても連続した行動時に矯正されないので、出来るだけ連続した音の中でメタ認知を取り入れて『本来の演奏』に近づける必要があります。

成果が出るのは早くても3か月、長ければ半年、1年はかかるかと思います。これに加えて、人前で演奏出来るだけのハートを鍛える必要もありますから、まだまだやるべきことは沢山ありそうです。短時間しか確保できないなら、それなりに有意義な時間の使い方で短期矯正を目指したいものです。

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