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ちんこすこう開発者は見た!#04 沖縄のパチンコ屋で遭遇した驚きの光景

無人のパチンコ台から打ち出される銀玉――。

沖縄には公営ギャンブル、いわゆる競馬、競輪、ボートレース等のレース場や場外の投票所がない。そのため県内の熱いギャンブラーが目指すのは、おのずとこの美しい島に90店舗ほどあるパチンコ屋ということになるのだが、筆者が20年前に移住したばかりの頃は冒頭のような光景が普通にあった。それが、

必殺「ハンドル固定無人遊技」である。

今でこそパチンコのハンドルを固定するのは禁止事項。しかし当時はハンドルにコインや爪楊枝を挟んで固定し、本人は腕組みをして盤面のデジタル数字を見つめていたり、離席してトイレに行ったりしていたのである。それが法的にNGだったのかどうか詳しくはわからないが確かにそういうプレースタイルが存在した(もちろん上皿の玉がなくなれば人力で補充しなければならないので永遠に無人と言う訳には行かない)。

そして、運よく当たりを引き、更に確変に突入し始めると、ギャンブラーは更に驚きの行動に出る。すなわち、

必殺「2台掛け持ち遊技」である。

そう、無人遊技が可能であれば隣の台を掛け持ちで打つことも可能なのだ。筆者も確か「CRモンスターハウス」という台だったと思うが、目の前の台と両隣の台、つまり3台を一人で打ったこともある。その時は3台すべてが確変に突入し、漫画『カイジ』の爆裂台「沼」状態。まさに、僥倖......!!であった。

しかし、陰と陽は常に表裏一体。掛け持ち遊技は同時に2倍、3倍のスピードで地獄行きという危険性をはらんでいた。「沖縄県民はすぐに熱くなるからギャンブルにのめりこむ人が多いわけさぁ、向いてないよ」当時の同僚が、スロットの4号機を天上付近まで打ちながらそう教えてくれた。確かに競輪が上陸してきた日には大変なことになるかもしれない。ちなみにこの友人、風の噂では最南端のパチンコ店のある離島、久米島に飛んだとのことだが詳細は不明だ。

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