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#5衣装編|演技講座「桜の園のつくりかた」

本番が近づいて来ました。

中学生から社会人まで、初舞台の人から経験者まで。演技講座ではさまざまな人が入り乱れて一つの舞台を作り上げています!

受講生によるスタッフワークを紹介する企画「桜の園のつくりかた」のラストは衣装チームです。「演技を考えることはどこで何をしているか考えること」。衣装は身分や性格を表すだけでなく、その人物の行動にも影響を与えます。

当時のロシアではどのような服装が用いられていたのかを、素敵なイラストとともに紹介していただきました!

ロシアの衣装〜服装と演技〜

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衣装班では、名前の通りに今回使用する衣装の準備、一部制作を行なったりしております。

今回は時代背景など当時の服の様式などを調べてそれを参考に衣装班のあかね、ゆきち、えみ、のりきちの4人で試行錯誤して考えております!

『桜の園』の時代はロシア19〜20世紀。

この時代、鉄道網の発達によりリゾート旅行が可能になり、上流階級の特権であったスポーツが一般へも解放され、余暇の時間の使い方が大きく変化しました。それに伴い活発的になった女性たちの服にも機能性が求められる時代となり、レントゲンのX線発見など医学の飛躍的な進歩にの為コルセットによって過度にウエストを締め付けることによる体への悪影響が明らかになりました。

イギリスでは「レイショナル(合理服)ドレス協会」によって、人工的に歪められず過剰に装飾的ではない、女性にとって着やすく動きやすい服が提案され、19世紀末から20世紀初頭にかけては女性の体をコルセットから解放する衣服への模索が本格的となったそうです。フランスではポール・ポワレが、ウィーンではグスタフ・クリムトやヨーゼフ・ホフマンが、イタリアではマリアノ・フォルチュニーがコルセットを必要としない作品を提案したと言われています。その中でもポール・ポワレがもっとも代表的と言われているそうです。

私たちも調べるまではロシア.イギリス等=コルセットだと思っていましたが、そんなことはなくこの時代はむしろ女性の服装が自由になってきた時代であり、人物の立場、生活を想像して自分たちで色々と模索をしている最中です。

また、男性の衣服は19世紀後半からようやく現在のスーツスタイルの原型であるラウンジジャケットが登場したと言われています。それにより、ジャケット、ベスト、トラウザーズからなる三つ揃えの男性服の基本形が完成したのもこの時代だと言われています。

以上。私たちが調べた洋服の時代背景です!

『桜の園』は5月〜10月の間のお話ということもあり、現在は気候を調べたりしてこんな衣装はどうだろうなど、お互いに意見を出しあっております。『桜の園』という作品の中での登場人物たちの位置付けなども表せていければと思いますので、そちらも含めて『桜の園』をぜひ、楽しみにしていただければと思います!!

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