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2017年の春、自分は東京にいた。 劇団ナイスコンプレックスの『ナイスコンプレックス』再演にあたり演出を引き受けていた自分は、東京で1ヶ月単身赴任をしていたのだ。稽古も進み小屋入りをしていた頃、お世話になっている青井陽治氏に連絡を取り、観に来てください、と伝えた。前年、弦巻楽団では青井先生(先生、となぜか自分は呼んでいた)にニール・サイモンの『裸足で散歩』の新訳を書き下ろしていただき、上演させてもらっていた。そのお礼もしたかった。 「時間ある? 良かったら近くでお茶でも
改めて、弦巻楽団代表の弦巻啓太です。弦巻楽団は2003年にユニットとして誕生し、2006年から定期的に活動する劇団としてスタートし、2016年に法人格を取得し一般社団法人劇団弦巻楽団となりました。2026年に劇団活動20周年を迎えます。 様々な公演を各地で行ってきました。道内で。道外で。あるいは国外で。でもやってることは本質的に2006年から変わっていません。脚本家、演出家でもある自分が劇団の代表、プロデューサーとして公演の企画を立てて、出演者やスタッフを集めて、予算をやり