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楽団日記

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日々の活動の様子や大切にしていることなどを徒然と書いていきます。弦巻楽団の弦巻楽団による皆様のための日記です。公演の特別企画も掲載。
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2024年9月の記事一覧

青井陽治氏と私。【『ファーンズワース・インヴェンション』を上演するにあたって vol.1】

 2017年の春、自分は東京にいた。  劇団ナイスコンプレックスの『ナイスコンプレックス』再演にあたり演出を引き受けていた自分は、東京で1ヶ月単身赴任をしていたのだ。稽古も進み小屋入りをしていた頃、お世話になっている青井陽治氏に連絡を取り、観に来てください、と伝えた。前年、弦巻楽団では青井先生(先生、となぜか自分は呼んでいた)にニール・サイモンの『裸足で散歩』の新訳を書き下ろしていただき、上演させてもらっていた。そのお礼もしたかった。 「時間ある? 良かったら近くでお茶でも

劇団は誰のもの?

改めて、弦巻楽団代表の弦巻啓太です。弦巻楽団は2003年にユニットとして誕生し、2006年から定期的に活動する劇団としてスタートし、2016年に法人格を取得し一般社団法人劇団弦巻楽団となりました。2026年に劇団活動20周年を迎えます。 様々な公演を各地で行ってきました。道内で。道外で。あるいは国外で。でもやってることは本質的に2006年から変わっていません。脚本家、演出家でもある自分が劇団の代表、プロデューサーとして公演の企画を立てて、出演者やスタッフを集めて、予算をやり

¥500