マガジンのカバー画像

野球記事まとめ

30
自分が書いた野球記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#読売ジャイアンツ

【パ・リーグとセ・リーグの違いは何か、両リーグ成績を比較してみた】セ・リーグはDH制でないから打力が弱いは間違い?

福岡ソフトバンクホークスの4連勝で終わった日本シリーズ。それがきっかけとなり、いわゆる「セ・リーグ、パ・リーグの差」議論が起こっていますが、実際数字から見るとどうなのでしょう。 今回は、セ・リーグとパ・リーグの得点、本塁打、安打数、失策、盗塁数などの様々なデータを2016年度〜2020年度で比較してみました。 するとセ・リーグ自体が打力で劣っているかというとそういうわけではなさそうという結果と、それぞれある数値が大幅に上回っているなど、面白い事実が見えてきました。 【条

今季 セ・リーグでもっともホームランを打つ確率が高かったのは誰でしょうか?〜2020年度 本塁打率上位ランキング〜

今季、セ・リーグでもっともホームランを打つ確率が高かった選手は誰でしょうか?今回は「本塁打率」をテーマに、そのランキングを見ていきたいと思います。 シーズンで放った本塁打の総数が多い打者は、本塁打を放つ確率が高いというイメージが強いかと思います。もちろん感覚的には正ではありますが、その2つは厳密には分けて考える必要があります。例えば、100打席に立ち20本の本塁打を放った選手と、50打席に立ち20本の本塁打を放った選手では、放った本塁打数は同じでも、後者のほうが本塁打を期待

今季セ・リーグで「最もレアなホームラン」を放ったのは誰か?〜本塁打率のワーストランキングは一概に悪い成績とは言えないという話〜

前回の記事では本塁打率に注目し、今季、セ・リーグでもっともホームランを打つ確率が高かった選手は誰かをテーマに記事を更新しました。 今回は、逆に、ホームランが最もレアだった選手、つまりホームランを放つ確率が低かったのは誰かに着目してみたいと思います。調べてみると面白い事実が浮かび上がりました。 ※前回の記事 本塁打率のワーストランキング = 一概に悪い成績、とは言えない?今回取り上げるのは「ホームランがレアだった打者」、本塁打率の数値が高い打者のランキングです。つまり、本

【クイズ】今季プロ野球で、最も敬遠されている打者は誰でしょうか?

今季プロ野球で、セパ合わせて、最も敬遠された数の多い打者は誰でしょう。いつもはタイトルに極力結論は書いていますが、今回は珍しくクイズ形式で答えを明かさない形にしてみました。というのも、データで敬遠数を見ていて、ある選手がダントツの多さだったんですね。 せっかくのクイズなのでヒントもお出ししたいと思います。 <ヒント> 1. パ・リーグの選手です。 2. この選手に対する敬遠がチームで受けた敬遠数の85%を占めています。   つまりそれだけチームで突出した打者です。

西武 内海哲也投手の「安定感」を、指標上から巨人時代と比較

8月22日のオリックス戦で708日ぶりの1軍登板を果たし、9月2日のロッテ戦では743日ぶりの勝利を遂げた埼玉西武ライオンズ 内海哲也投手(38)、これまで3試合に登板し、西武の先発ローテーションに定着しつつあります。(※2020年9月10日時点の情報です。) 今回はそんな内海哲也投手を、「安定感」という観点から「BB/9」と「WHIP」という2つの指標をもとに、巨人時代と今季の比較を行うと、非常に安定した投球をしていることが見えてきたという話をしていきたいと思います。(も

巨人・中島宏之選手は、いわゆる「福留曲線」を描いているわけではないということ

今季、巨人のファーストとして定着し、勝負強いバッティングで活躍を見せる中島宏之選手。8月14日には、通算200号本塁打も記録しました。そんな中島宏之選手、今季の成績には一部ではいわゆる「福留曲線」を描いている、とも言われています。福留孝介選手、中島宏之選手、どちらも素晴らしい選手ですが、今回は両者のNPB復帰以降の成績を比較してみると、実は全く異なった傾向にあるという話をしていこうと思います。 そもそも「福留曲線」とはまずは福留孝介選手の紹介から。43歳の大ベテランです。