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わたしが一人で旅に出るのは、そこにダイスケがいるからだ。

世界にステキなダイスケさんはたくさんいると思うけど、わたしの好きなダイスケはフィギュアスケートの高橋大輔。試合観戦!アイスショーだ!と言えばわたしの旅立ちを、夫はかんたんに承知する。夫婦間の礼儀として「行ってきていいーい?」とお伺いはお立てるけど、返事は2秒で「はいどうぞ」。「おれがだめだって言ったら行かないの?」程度のいじわるは言われちゃうけど、あー気にしない気にしないー。だってそれでも行くんだもん。

一人旅などつまんないよねとわたしも最初は思ってた。だけど、遠征なら別ダ!フィギュアスケートの試合観戦は、朝から晩まで続くニョだ。テレビで放送されているハイライトの時間はほんの一部。最終グループのその前に、放送されない若い選手たちが早い時間から出ているニョ。ぜんぶ見ようと思ったら、朝から晩まで寒い会場の固い椅子に座りっぱ。よっぽど好きでないとそんなには見てらんないよねぇ。チケットはとても高価だし、リアルの友人は誘いにくい。とゆーことで、一人旅立つニョ。

スケート観戦を言い訳に勇んで家を出るけれど、全日程のチケットをすべて持ってるわけじゃない。(全試合日数は3~5日程度)チケットのない日はウキウキで街をふらつき観光だ!ショッピングだ!と大ハシャギ。田舎のネズミのわたくしが目指すは都会の百貨店。展覧会や美術館、ワクワク巡るニョ楽しいチュ。観戦のための遠征だけど、実は街歩きのほうが楽しみなのか自分でもちょっとわからない。推しのおかげで、こんな遠くまで呼ばれて来ちゃってうれしいなー。

わたくし今年の3月は、世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に行ってきた!我が子の引っ越し手伝いという理由を付けて会社を休み、我が子より先に羽田到着。(息子は引っ越し荷物を送った後に実家を出てくる予定)「母ちゃんは俺の引っ越しの手伝いじゃなくて、高橋大輔観に行くんだよね?」と突っ込まれながら、「いやいや大ちゃんは大好きだけど、君のことは愛しているのよ」と言い訳しながら埼玉へ向かう。

観戦グッズを入れるカバンは高橋大輔公式グッズ

PUMA公式K7D1∔

これを持っていると「わたしは大輔推しですよ」と周囲にアピールできるわけ。別に見た目はただのカバンで何のことやらだろうけど、フィギュア沼のお仲間ならば一目見たらすぐわかる。生成のカバンは重くてかさばり撫で肩のわたしは持ちづらい。肩に掛けてもズレて落ちるし、提げて持つには持ち手が長い。会場周辺だけならともかく、これ持って街をうろうろするのはなんだかなぁという気持ち。

大事な推しグッズだけど、かさ張って重いニョ。

しかしながら持っていかないという選択肢は無い。せっかくの公式推しグッズ、ここ以外のどこで使えと言うのか。ぱんぱんに膨らんだカバンの中身は応援グッズと防寒対策。公式バナータオル、公式ブランケット、携帯用のペラい座布団。

なかなかかさ張る推しグッズ

全部我が推し公式グッズで揃えたいのがファンの夢。わたしが持っていないステキグッズを隣の人が使っているとああ羨ましくてねたましい。それがもう買えない昔のやつだと尚更!重い双眼鏡に、重い携帯充電器も観戦には必須。フーフー言いながら大荷物を持ち込むのも楽し。

どうして荷物が多いのかって、それは過酷な会場だから。野球場のようにフードスタンドや弁当屋が立ち並び、観客席までビールを売りに来てくれるわけではないのだ。必要な品はぜんぶ自分で担いで持ち込まねばならぬ。
それに会場はとても寒い。だってすぐそこにスケートリンクがあるから。氷の冷気が客席のほうまでぐんぐん上がってきて、昼間はともかく時間が経つにつれどんどん寒さは増していく。膝や脚にはブランケットをぐるぐる巻いて冷えから守り、真夏でもダウン率高し。座布団にカイロを貼り付けてその上に座り、尻から温める作戦がなかなかに有効。

フィギュアスケートの観客席は選手以外はほとんど女性。トイレは大渋滞なので水分は極力控えなきゃ。コーヒーや紅茶はわたくしをトイレへ導き誘うので、白湯を水筒に入れていく。決してごくごく飲まないニョ。ちびちび喉を潤す程度でただひたすらに身を縮め、寒さに耐えて観戦するのがすーごく楽しいたのしい楽しい。朝からじーっと待ってても大ちゃんの出番は5分間。テレビのほうがハッキリ見えると、もちろん知っているけどな。

試合中はずっと会場に入りっぱなので、わたしはゴハンも持参する。会場でホットドック的なスナックくらい売っていることもあるけれど、何もないことも多い。朝の10時から観戦開始でホテルに着くのは夜10時、何か食べないと死んじゃうよー。まい泉のえびかつサンドがお気に入りで、観戦の時はいつもそれ。

あんバターサンドはオヤツに。

小さいサイズのサンドイッチが、小分けパックに包まれて箱にキチンと収まってる。中には手拭きも収納されててミニパックだけど不足なし。しっかりと固い箱入りなので、いっぺんにぜんぶ食べなくても途中で蓋を閉めてキープできるのが本当に便利。観戦のお供として優秀。同じ理由ですえひろの天むすもダイスキー。

脇のきゃらぶきもうまし

「一人で観光」は寂しくても、一人で観戦は案外楽しい。隣の人と感想を言いあったりバナーの端っこを待たせてもらったり、そんな交流も嬉しい。会場の熱気とかリンクを包む雰囲気だとか、その場にいないとわからないことってあるよね。高橋大輔・村元哉中カップルの演技をこの目で見たい。その場にいたい。拍手をしたい。立ち上がって讃えたい。そんな気持ちがわたくしを遠い会場へ向かわせる。だからお目当ての選手が引退しちゃうのは寂しいヨー。でも新たな門出を応援しなくちゃとキッパリ考え顔を上げる。

今週末はSAGAアリーナでアイスショーがあるから見に行くよ。これからも応援続けます。


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