【ライラック杯】つる の勝手に賞(俳句8名8句、2254字)
ふと時間の空きましたので、
と申しましても、
今は夜中なのですけれども、^^;
【ライラック杯】つる の勝手に賞、
俳句編をお贈りしたいと思います。☆彡
短歌編だけで終えようと
思っていたのですけれども、
気持ちを改めまして、
ライラック杯の俳句作品と
向き合ってみようと思いました。
みんなの俳句大会、『勝手に賞』へのご案内
全部で8名8句を選ばせていただきました。
それでは参りたいと思います。
つる の勝手に賞(俳句編)
🌼 まどろみの中薄紫の風が吹く
ぱんだごろごろ さん
☆彡
まず内容に目がゆきました。^^
とても清新な風を感じて、
風の流れる様が見えるようでした。
言葉(調子)の流れが素敵です。
字余りの効果もすてきでした。
『風』のもつ大らかさが
うまくマッチして表現されているように
感じられました。
ライラック杯に掛けているところも、
すてきな演出効果の成功しているように
思えまして、つる 賞です~。^^/
🌼 花の散るひとつひとつにいのちをり
rira さん
☆彡
一読しまして、
一句を大切に詠まれてらっしゃること、
印象的でした。^^
一句のメッセージに『一本筋(すじ)』があり、
俳句を信じて詠まれた説得力の
伝わって来ます。
濁点などの無い、音感、
声に出して読んでみますと、
すっと心に入って来る言葉の調子。
すばらしい一句と思いました。^^/
🌼 ガンプラの完成品が欲しい、春
セブンソード さん
☆彡
すでに大活躍なさってらっしゃる、
セブンソードさんの作品です。
ガンプラは、ロボットアニメ
『機動戦士ガンダム』のプラモデルの事。
今では、完成品としても
売っているようです。
率直に「欲しい」と詠まれ、
読点のあとに、『春』。
活き活きとした詠みぶりが
春の躍動感を伝えてくれます。
強いメッセージと痛快な一句。
おめでとうございます。🤖
m(_ _)m
🌼 枕辺にひ孫の声や雛納め
あぷりこっと さん
☆彡
正岡子規も、布団に横になりつつ
俳句を詠みましたけれども、
この あぷりこっと さんの御句も、
情景が鮮明に伝わって来ます。
ひ孫さんの無邪気な声が
聞こえるでしょうか。
雛納めの季語もとても
感じ入る、
枕辺よりのすてきな一句に
思いを馳せます。☆彡
17音をしっかり活かした句作り、
見習いたいです。
つる 賞、おめでとうございます。^^/
🌼 らくがきの果てに我あり花明かり
うつスピ さん
☆彡
着眼点、発想が成功している、
すてき一句です。^^
上五、中七の文句が、
とても個性的ながら、
小気味よい説得力を持っています。
こういう『我あり』の使い方は
なかなかお目に掛かれない、
そんな心地がいたします。
子ども時代から連綿と
つづいてきた人生を想わせる、
そして、花明かりで、
ぱっと開けた、あるいは今、
明るい場所にたどり着いた。
そんな心地を覚えまして、
気分のよい一句に感心しました。^^
フレッシュな御句、
楽しませて下さりありがとう
ございます、と共に
おめでとうございます。🌼
🌼 風光るメコン川行く象の群
うみのちえ さん
☆彡
一読しまして、見事な一句に
感動しました。^^
季語がこれ以上無いほどに
効果的に使われて、また
メコン川行く象の群
のヴィジュアル効果。
あたかも大自然の動画を
見ているかのような
臨場感に感服します。
海外の事を詠むのは、
難しいことと思うのですけれども、
全く無理なく詠まれていて、
しっかり俳句に着地している、
普段から腕を磨きになられている
こと、実力を感じます御句でした。
すばらしいです。
おめでとうございます。^^/
🌼 かくれんぼ「もういいよー」と三一一
ゆず さん
☆彡
三一一の、ときに重いテーマを、
上五、中七の子供遊びを
あてがうことによって、
詠み心地は軽くなれど、
より三一一に気持ちの焦点が
絞り込まれてゆく一句の構成に
拍手です。
このテーマをどのように
詠めば、今後も忘れずに
生きてゆけるのか。
作者の深い眼差しが、
表立って俳句に表れている訳では
ないのですけれども、
かえって深い内容を想わせますのは、
ゆず さんの人生経験の成せる業かと
思いました次第です。
つる 賞、おめでとうございます。
🌼 眉太き青年となり卒業す
鮎太 さん
☆彡
卒業、を実感を伴う詠みぶりと
して、あるいはこれ以上無いほどに
詠まれた俳句も少ないのでは
ないでしょうか。
つい思いを込め過ぎたり、
変化球にアイデアを練るような
句作法も多かろう中で、
眉太き青年、という言葉だけで、
卒業の何たるかを表現成し得て
いることに、作者に対する
敬意を払いたくなります次第です。
シンプルで分かり易い俳句は、
翻って、作者に余りある思いの
あることの裏返しになるの
かもしれませんね。
そして、その一見単純とも
思える詠みぶりに、
多くの読み手の心の中の
それぞれの卒業への思いを
促す効果をよくご存じの
ことと思われました次第です。
一つ、心に手綱を引いて、
詠むことで、
読者は、詠者の世界に
入って行きやすい。
そんな俳句の基本を
今回もお見せ下さりました
鮎太 さんの作品でした。🌼
☆彡あとがき
すべての俳句を詠ませていただきました。
それぞれに個性を感じて、
みなさまの『今』の俳句を
ひしひしと感じることができて
ありがたかったです。^^
勝手に賞、ということで、
独断と偏見により、
選ばせていただきました。
授賞のみなさま、
かさねましておめでとうございます。
できれば、
表彰状など、作れたらと
思うところなのですけれども、
力量不足で申し訳ないです。^^
一句一句に寄せました、
心よりのコメントにて、
どうぞご容赦下さりますよう。
それでは、
みなさまの今後さらなるご健勝を
祈らせていただきまして。
またです。^^
つる かく 🌼
☆彡追記
みなさまへのお礼の一句を詠ませていただきました。
ありがとうございました。m(_ _)m
お着物を買うための、 資金とさせていただきます。