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短歌自選8首『くぐろ』

愛情の波に飲まれたいその波に私もなりたい生きてゆきたい

コーヒーを飲む時間だけ幸せの空気が包む本を開いた

風鈴と蝉を聞くなか風邪の子を母は見ている団扇をゆらす

次々と枯れてゆくまた咲く花へ恵みの雨が「もしもし」と降る

生きるため食器を洗うルーティンを脱け出して見る海の広さを

泣き顔が笑顔になって涙から虹が出るほど人生くぐろ

川面には薄き色あり濃き色もそれも流れてしまう音なり

ゆっくりとレバーを回す運転士連れられてゆく線路の先へ

☆彡

以上です。
うただ荘へも投稿しておきます。☆彡

すてきな虹のヘッダー画像を
お借りしています。
ありがたく使わせていただきます。

つる 拝

手書き(おまけ)

連作『くぐろ』全8首


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