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短歌二首『思い出にならない恋歌』

(わたしの返歌)

新月の見へずも心見るべきにわが火うつしてきみの火たやさぬ

(相手の返歌)

なほも赤き灰のうちより殘り火のかきたてらるるここちこそすれ


返歌のやり取り(一部抜粋)

こんにちわ。☆彡

今回投稿させていただいた短歌は、
わたしが経験しました相聞歌の一部を
抜粋したものです。

昔、ネットでひょんなことから
目を付けました相手の女性に
わたしが恋をして、
相聞が始まったのでした。

歌のやり取りをするだけの、
プラトニックな恋愛に終わりましたけれども、
かえって熱い思いが歌の気持ちとなって、
相聞の醍醐味を知ることになったのでした。

燃え上がるような恋でしたので、
鎮火するのも早かったです。

こんな、歌で恋愛のやり取りを
させていただくことは滅多に無いと
思って、お互いの返歌を逐一、
原稿用紙に記録しておいたのでした。
およそ60枚以上にも及びました。

冒頭の返歌のやり取りはその一部です。

歌の趣味があった、と申しますか、
貴重な経験をさせていただいたなぁと
思うと同時に、
自然消滅してしまった恋が、
ときどき燻ぶったりするのでした。

新月に差し掛かろうとしている
今日この頃、採り上げてみたく
なったのでした。以上です。

*今では間違いに気づきますけれども、
 わたしの返歌で詠まれている
 「見へずも」は旧かなの表記間違いで、
 正しくは「見えずも」と思われます。
 当時の歌をそのまま書きました限りです。m(_ _)m

つる かく🌸

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