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自然の恵みをいただく タンポポの佃煮の作り方

自然の恵みをいただく タンポポの佃煮の作り方
 
冬が長いドイツにもようやく春がやってきて、花の美しい季節になりました。
冬の間凍っていた大地から、たくさんの花々がむくむくと顔を出す姿を見ると、自然の生命力の強さに驚きとその美しさに圧倒されます。チューリップや水仙といった観賞用として育てられる有名な花以外にも、「雑草」と一とくぐりにされてしまう植物のつける花の可愛らしくてうつくしいこと!おおいぬのはなふぐり、デイジー、野生ニンニク、、、その中で特に目を惹きつけるのはやはりタンポポでしょう。太陽のようににっこり微笑むように咲くその姿は、何とも可愛らしい。
 
タンポポ、食べられるのをご存知でしょうか?花も茎も根っこも全て食べられる。葉っぱは花粉症に、茎の苦味は肝臓にいいのだとか。根っこはたんぽぽコーヒーになりますし、お花はほんのり甘くて美味しいのでデザートに。
 
私は、葉っぱはお味噌汁に入れて美味しくいただきます。昨年ちょうどこの春の時期に流行り物にかかって2週間外に出られなくなり、冷蔵庫の仲が空っぽになったので庭に咲いたタンポポをいただいて生き延びましたっけ。笑
 
今年の私のブームはタンポポの茎の佃煮!です。これが美味しいんです。あまりに美味しいので皆様に作り方を教えちゃいます。茎をとるときについてくるお花は好きなジュースと混ぜて寒天ゼリー(ゼラチンのゼリーでもいい)にしていただくとこれまた美味しいです。(作り方は次のブログで。https://note.com/tsurianna/n/n80b740cc1f69
 
タンポポの茎の佃煮の作り方
 
材料
タンポポの茎30本くらい
日本酒 少々
塩 少々
醤油 少々
オリーブオイルまたは植物油 少々
ゴマ 少々
ごま油 少々
 
1: ちょうど花が咲いたくらいのタンポポを茎のところから摘んできてよく洗い、花と茎を切り分ける。 (タンポポの花が咲いてしばらくして綿毛になる頃になると茎が硬くなるのでその前がいいです。)


 
注意:お花は取っておいて、お好きなジュースに入れて軽く煮て、寒天ゼリーかゼラチンを入れてゼリーにすると美味しいです。タンポポゼリーの作り方は次のブログでご紹介します。(https://note.com/tsurianna/n/n80b740cc1f69
 

2: 茎を3cm から5cmくらいの長さに切り分ける。
 


3: フライパンを強火にかけ、オリーブオイル(または植物油でも可)を入れ、それに2の茎を入れ、素早く炒める。
 
 

4: 火を弱火にし、日本酒を少々、塩を少々、鰹節を少々入れて、軽く炒める。
 

5、日本酒が飛んだくらいで火を止めて、お醤油を少々、白胡麻を少々、ごま油を少々入れて混ぜ合わせる。

 

 

 
 
出来上がり。
 

 
本当に美味しいです!!!この佃煮と白いご飯だけでご飯が進みます。笑
ただし、タンポポの茎は薬草になるくらいなので、あんまり食べすぎないように。量は自己判断でお願いします。
 
人間が種を撒かなくても肥料をあげなくても、道端のあちらこちらから芽を出し立派な花をつけるこのタンポポ。自然の恵みに感謝して、美味しくいただきたいですね。
これ以外にも、雑草には食べられるものが本当にたくさんあります。しかも、スーパーで買える野菜よりもずっと栄養価が高い!道端から毎日じゃんじゃん生えてくる、食べられる雑草を見ていると、「テレビが言うように、本当に食料不足なんだろうか???」と不思議になります。食べられる雑草を勉強するのも楽しいです。知れば知るほど自然が尊くなります。美味しく経済的に楽しく健康なご飯を食べましょう

釣アンナ (ドイツ在住 オペラ演出家)
各月で行っているオンラインのオペラ勉強会の情報はこちら
https://www.annaetsukotsuri.com/the-opera-time-club-jp

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