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川口淳一郎先生の『やれる理由』

第70回駒場祭〜七変華〜の特別講演会で、人工衛星「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めた”川口淳一郎”先生が語った『やれる理由』。

ここで先生の言っている『やれる理由』とは、私なりに「仕事でのプロジェクトや、自分でやりたいことを、やりきれる理由」だと解釈している。

先生が語った『やれる理由』をまとめてみた。

■やれるための日々の習慣

その時だけ頑張るだけでは、何かを成し遂げることはできない。
何かを成し遂げるためには、日々の習慣で行う必要がある。
では、何を行えばいいのか。

それは、自分がやりたいことや、仕事のプロジェクトに対して、ぼんやりだけどいつも思いを巡らせることである。日々思いを巡らせることにより、あるふとした瞬間に、インスピレーションが湧き、突破口が見つかるのだそうだ。

この「日々思いを巡らせることにより、あるふとした瞬間に、インスピレーションが湧く」ことを、科学者や芸術に携わる方々は「serendipity(セレンディピティ)」と呼んでいるらしい。

この「serendipity(セレンディピティ)」は、日々の「行動」「気づき」「受容」が生む。

■やれるための環境作り

日々何かに思いを巡らせているのは、大変なことだ。
根気のいることだと、私も思う。
それを維持するための、環境作りも大切だと、川口先生は言っていた。

どのような環境が大切なのかというと、その人に対して軽いプレッシャーと自信が持てる環境なのだそうだ。

この例は、駅伝に例えると分かりやすい。(らしい・・・)
毎年優勝候補に入っている大学があるが、昨年も優勝候補に入ったから今年も、必ず入らなければ、というプレッシャーと、今までも候補に入って来れたんだから、今年もきっとやれる!という自信が必要であるということだ。

これは「伝統の力」と言い、人を一番成長させる。

また、よく自信がないという人がいるが(私もその一人ですが・・)、自信を持つには、自分の心を切り替えるしかないとのこと。

■やれるための名言集

最後に、川口先生が言っていた、名言をまとめてみた。

・実力は、自分で盗んで掴み取るもの
何かを学んで成長するには、師匠の姿をみて学ぶこと。
人から1から10まで、教えてもらっていてはダメ。
自分でみて、盗んで、吸収してこそ初めて自分の力となり、それが実力となる。

・見えるものは、みな過去のものである 。見えないものを探してください
川口先生の師匠が、よく言っていた言葉らしい。
画期的な発明で、それを真似することは悪いことでない。
しかし、そこから何の発展があるのか?
目に見えているものは、既に作られて過去のものである。
創造は、見えないものだから、それを探していくべきた。  

・リスクのない挑戦はない
何をするにも、必ずリスクは伴っている。
だから、リスクを恐れずに、挑戦し続けることだ。

・人生が夢を作るんじゃない、夢が人生を作るんだ
ある、野球選手が言った言葉らしい。
確かに、些細なことでもいいので、「これがやりたい」という夢が、人生をかたどっていくのかなと感じた。

以上が、川口先生が語ってくれた『やれる理由』。
やはり、何かを成し遂げた方の言葉は、凄く説得力があり、心に響くものがあったなと感じた。

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