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夢の話


おそらく夢はよく見る方だ。
と言うか、覚えている方だ。
徒然に書き連ねていこうとしてるんだから、
夢の話でもいいんじゃな〜い。ってことで。


いつかみた夢


ナイジェリアに急遽旅行に行く事になった。
本当にナイジェリアだったのか、そうでないのかは分からない。

滞在したのは、首都から離れた山中のとある地域。私は、明確な目的を持ってそこに行こうとしたわけではなく、
流れでそこに行き着いた。

空港を出たバスは、私が宿泊するホテルに向かっていた。
ホテルはバスの終点にあったので、言葉が通じない私でも安心して乗ることができた。

胡粉色の西洋と東洋が混ざった宮殿のような立派なホテルの前でバスが停まる。
周りは、色鮮やかな民族衣装を着た地元民や旅行者の欧米人でごった返し、見るからにものすごい人いきれだった。
それをぼんやり眺めながら、私はなぜかバスから降りる気がせず座席にもたれていた。
すると、バスの運転手とバックミラー越しに目があった。
運転手は笑いかけるでもなく、促すふうでもなく、
無表情だった。サングラスをかけていたから目の奥の表情までは汲み取れなかったけれど、
それは何か私と彼の間で暗黙のうちにやり取りが進んでいるような一瞬だった。

彼が視線を外す。
バスはするりと走り出す。

バスの中は私1人だったかもしれないし、誰かがいたのかもしれない。
だけど、誰かがいたと認識できるほどの話し声も物音もしなかった。

喧騒が遠ざかる。
 

ー続く


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