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変化も悪くはないはなし

前回書いたように、久々に彼氏ができた。

そして、気づいたら一緒に住んでいる、現在。

自分はもともと、人と一緒に住みたいという欲がない。実家を出てからの気ままな一人暮らしはとても気に入っていたし、外でちょっと出来るオンナ面していることもあり、家での自分は漫画みたいなずぼらさだ。

「ホタルノヒカリ」「スイッチガール」に描かるような、万年床でポテチをつまみつつ、マンガを片手におならをしつつ、終日ゴロゴロしているようなやつだ。

だから今まで彼氏ができても、あれやこれやと言い訳をして(実家住みと嘘をついたこともある)自宅にいれたことはなかったのだ。相手にしてみればひどい話だ。

今の彼氏も付き合い始めは外出か、相手の家ばかり。それなのに、紀ノの家に行きたいと言われたとき、すんなりと受け入れられた。不思議。

そのまま週末はどちらかの家で過ごすことが増え、
気づけば金曜の仕事終わりに彼がうちへ帰ってくるようになった。
とはいえ、都心のひとり暮らしのワンルーム。
もともと平日は晩御飯を外食し、休日は終日出かけるような生活をしていたので、部屋も長時間、しかも複数人が滞在するには向かない部屋である。

利便性を重視した結果、大きな道路に面しており、大型トラックも通るし、静かではない。
部屋も6畳と小さいキッチンスペース。
その上、ユニットバスである。
さらに、仕事用に慌てて買ったデスクに布団を並べないと寝られない。
そのぎゅうぎゅうな布団に二人で寝る。
もはや避難所の様相。
部屋着も5年は着ているくたくたのTシャツ。すっぴんにちょんまげ頭。

はたして2020年の自分には、
全然映えないスウェットみたいな恰好と眉しか描いていないすっぴんで、コンビニアイスを食べつつ、彼氏と談笑しているなんて想像できただろうか。

パンデミックによる生活の激変と、新しい彼氏は、自分の考えにも変化を及ぼした。
ありのままで、とまではいかないが、ずいぶんと心が軽くなってきたここ最近。
履かなくなったパンプスを捨ててしまおうか迷っている。

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