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男女の友情はつまり不倫前夜の美味しさと一緒

古来から起こる戦争のすべての根源である

男女の友情は成立するのか問題

仲良くなった恋愛対象者をすべて軒並みぺろりといく人から、友情を踏まないと恋愛対象にならない人、友情と恋愛の間に高い高い壁がある人や、そもそも異性の知り合いがいない人まで。いろいろな人がいるし、まぁ、そもそも語呂が良いから男女って言ってるけど、つまりは恋愛対象になる人との友情は成立するのかというこの根深すぎる問題。

一応、ちょろちょろとした恋愛経験や、男女の友情問題に直面することもあるわけですが、その中で個人の独断と偏見とほんの少しの実体験から思うところ、男女の友情が成立している時はどちらかがちょっとオイシイと思ってそのアンバランスな状況を楽しんでいる、ものだと思う。

友情というからには友達なわけで、友達なんだから二人で遊びに行ってもいいし、しょっちゅう電話したっていいし、お互いの一人暮らしの家に入り浸ったっていい。相手に彼氏がいたって会うのをやめなくていいし、彼女ができたお祝いを二人で飲み屋でしたっていい。お互いの夜の相談をしたっていいし、デートの予習を二人でしたっていい。

周りに付き合っちゃえよと言われて、二人で息ぴったりにナイナイと手を振りながら、でも相手がまんざらでもない顔してるのを見て、にやにやして、自分もまんざらでもない顔していることに気づいたって、だって、ほら、あくまで友達だから。

いわば、そのスリルや背徳感は、不倫前夜の匂いがする。限りなく近い距離でのたわいもない会話と食事を楽しんだあとの、次を探る空気。相手もおそらく乗り気だ、自分も悪い気はしない。はてさて、あとはその一線を越えるかどうかだ、押すか、引くか。道は外したくない、でもこの駆け引きはスリリングで甘い。たまらなくドキドキする。黒になる前の墨汁が半紙にしみ込まれていくような限りなく黒に近いグレー。

自分が押せばあれよあれよと恋人同士になれる匂い。でもそのまま一夜の関係になることだって、自分からはなびかず数年後に実は好きだったんだよと言わせることもできる、そんな自分がちょっと強気でいられる匂い。性格の悪いオイシイ味。

これを敢えて維持している関係こそが男女の友情ではないかと思うのです。あくまで、個人の独断と偏見とほんの少しの実体験から思うところ。

それは酸いも甘いも詰まった恋愛から、目を背けたいところを切り取った甘いところだけの友情という名にコーティングされたお菓子であって、さてこれを、そのまま恋愛に加工したときに、うまくいくかはまた別のお話。

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