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あの夏を越えて

#16   18/07/17

連日の暑さに身体がやられそうだ。若くて健康なはずなんだけど、熱中症一歩手前の症状はしょっちゅう出る。
水やスポーツドリンクをこれでもかというほど飲んで、熱中症対策用の飴をもぐもぐしながら過ごしているけれど、それでも少し外を歩いただけで気持ち悪くなってぶっ倒れそうになる。
この暑さは異常すぎる。早く冬が来てほしい。暑いよりは寒い方がマシだ。

先週は勝手に有川浩ウィークを開催していて、全然ブログや日記を書かなかった。
通勤時間や空いた時間にずっと本を読んでいたからだ。
「海の底」「空の中」「クジラの彼」「ラブコメ今昔」の4本を5日間で完読。一度ブームが来ると、落ち着くまで時間がかかる。
どの作品も10年近く前から何度も何度も読み返した作品で、話の展開は分かっているはずなのに読み始めると止まらない。そしてニヤニヤも止まらない。
月曜朝の鬱蒼とした気持ちだって、「ラブコメ今昔」を電車の中で読めば自然と笑みがこぼれてしまう。
本はもうすでにボロボロになっているけれど、それでもこれからも何度でも読み返すのだと思う。これだけ好きだと思える作家さんの作品に出会えて私は幸せだと思う。紙で読み進めて、どんどん手に馴染んでいく感じがとても好き。

今日のお昼はお気に入りのカレー屋さんへ。
テスト期間なのか、終業式だったのか、普段は見ない高校生が何組か来ていた。
高校3年生だと思われる女子高生たちが文化祭や受験の話をしていて懐かしい気持ちになる。

もうすぐ文化祭の準備に取り掛かる季節だ。高3の夏休み、毎朝7時に体育館の前に集合して演劇の練習をしていたことを唐突に思い出した。
高3の文化祭は苦い思い出が残っていてあまり思い出したくないけれど、それでも受験勉強をしながら朝早くに集合して練習していたあの日々は青春の塊だったなと、今思ったりする。
まだ「あまり思い出したくない」と思っているあの文化祭は、割と未だに私の心の中に傷を残しているのかもしれなくて、乗り越えられていない証明だったりするのかもしれない。
もう一生あの頃は戻ってこないし、解決することもないのだろうけど、苦い思い出として私の中には残り続けるのだろう。

昨日まで彼氏に会っていたからか、反動ですごく寂しい気持ちになってしまった。
朝起きた瞬間、彼が隣にいなくて「あぁ~またひとりだ~」と寂しくなる。今までの経験上、すぐにひとりの生活に慣れるだろうけど、やはり寂しいという気持ちがなくなることはない。
早く一緒に暮らしたいな、せめて近くに来ないかな、と思う気持ちは、少しずつ大きくなるばっかりである。
片道6時間の距離は、同じ国内でもものすごく遠い。

それでも年に何度か会える環境に感謝しないといけないし、これを当たり前だと思ってはいけない。
今の環境を大切にしていきたいと思う。