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12月10日 北運動公園の小さな生き物(2)

 新年を迎えて、あっと言う間に10日過ぎてしまいました(この記事を書いているのは、2022年1月11日です)。今年最初の記事投稿になります。昨年撮影した写真を使って、年内に投稿を終わらせたいと思っていましたが、年末の気ぜわしさに感けてしまい、記事投稿がずるずると遅れました。こんな自分の性格を少し反省しつつ、今年も、小さな生き物たちの姿を求めて、拙い写真と文章で紹介してゆきたいと思います。本年もお付き合いの程を宜しくお願い致します。

 今回も、北運動公園周辺に飛来している野鳥の姿を紹介してゆきたいと思います。

1.コゲラ

 Wikipediaによると、本来の生息域は平地から山地の林だったそうですが、昨今は町の環境に順応していて、市街地の街路樹や公園の樹木などでも生息しているようです。まさしく公園の樹木をうまく利用して生活している姿を見ることができました。私自身、キツツキの仲間は、人里離れた林間に生息しているものと思っていたので、初めてのキツツキとの遭遇となったこのコゲラさんを見つけたときには、最高に盛り上がってしまいました。

 体が小さい割に、その縄張りは20ha程度の広さがあって、特定の相手と番となって繁殖し始めると、相手が死んでしまうまで、その場所で繁殖行動を続けるそうです。この個体は一羽だけで餌探しをしていましたので、まだ番の相手はいないのでしょうかね?

 Wikipediaによると、コゲラの雌雄の見分け方は、頭部に赤い斑点が有るのがオス、無いのがメスだということですが、赤斑が小さのでなかなか見分けるのは難しいそうです。今回撮影した複数の写真を見ても、頭部に赤い斑点を見つけることは出来なかったので、メスだと思われます。次に出会う時には、雌雄一緒にいるところを撮影出来たらいいなぁ~。

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2.シジュウカラ(♂)

 私のブログには、既に何度も登場してくれています。今回も立派な黒いネクタイを身に着けた、ダンディーなシジュウカラ(♂)が現れてくれました。

 昨年、NHKのサイエンス・ゼロで、「シジュウカラは囀りによって文章を構築して、仲間同士でコミュニケーションを取ることができる」ということを京都大学の研究者が証明した旨の放送がされていました。賢い鳥としてカラスは良く知られていて、鳴き方によって仲間通しコミュニケーションを取っていることが判っていますが、このシジュウカラも同様に囀りによって複雑なコミュニケーションを取っているというので、非常に驚きました。言葉によるコミュニケーションは、ヒトたる資質の代表のように思われてきましたが、ヒトより何千万年も先に、鳥類はその能力を獲得していたのかもしれません。それならば、鳥類と同時期に生存していた恐竜も、同じようなコミュニケーション能力を持っていた可能性がありますね。集団で営巣していた恐竜の巣の化石も発見されていて、番の個体間や集団内の他の個体間とのコミュニケーションは必須だったでしょうから。いやはや、想像は尽きませんね。

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3.メジロ

 今回もあまり写りの良い写真は撮れませんでした。黄緑色に輝く綺麗な姿を紹介できないのが、とても残念です。メジロの雌雄の見分け方も調べてたところ、以下の様な相違点がある様です。

 『雄は腹部中央に黄色の線があって、下尾筒が黄色になっている』(https://zucca.way-nifty.com/ciao/2005/02/post_13.html を参考にしました)

 残念ながら今回撮影できた写真ではよく判りませんね。良い写真が撮れたら、その時に雌雄の区別をしてみたいと思います。次回は良い光の状態で撮影できるといいなぁ~。

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4.ヒヨドリ

 このヒヨドリも木々の間を、甲高い鳴き声を上げながら飛び回っていて、なかなか日の当たる場所に出てきてくれないので、良い写真が撮れていません。それにしても、この鳥は「うるさい」と感じるほどに囀りますね。ヒヨドリという名前は、この甲高い囀りが「ヒーヨ、ヒーヨ」と聞こえるところに由来する説があるそうです。

 この鳥の雌雄の見分け方も調べてみました。結果は、「外観からは判別不可能」でした。鳴き方からも雌雄の区別をすることは出来ないようなので、諦めようと思います。営巣時の番の行動を見ることで雌雄の区別をつけることができるかもしれませんが・・・、いや、やはり難しそうなので諦めましょう。

 ヒヨドリの分布は、ほぼ日本に限られているということで、日本に住んでいる私達は良く見ることができますが、海外のバードウォッチャーにとっては、日本訪問の際に是非とも観察したい野鳥なのだそうです。なるほど!

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5.モズ(♂)

 カマキリを捕らえたオスのモズに出会いました。眼過線が、オスは黒色、メスは褐色をしているので見分けることができます。モズは留鳥で、冬季に低地に移動して越冬するようです。

 モズと言えば「モズのはやにえ(早贄)」が有名ですが、今回捕らえたカマキリも木の枝に通されてしまうのでしょうか?「はやにえ」の目的ですが、未だよく判っていなそうです。ひとつ確からしいことは、「はやにえ」を多く消費したオスは、繁殖期になると素晴らしい囀りによって繁殖の相手を見つけることが容易になる、ことが研究で確認されているそうです。タンパク質が豊富な餌を大量に摂取することで、声帯(?)が鍛えられて良い声が出るのでメスを魅了することができる、ということなの?

 しかし、この研究結果の説明づけは、論理の飛躍があるように思いますね。「はやにえ」を大量に作ることができるオスは、狩りが上手ということだから、体躯も大きく強靭で、狩りを上手に行う知恵も備えていて、ついでに、声帯も丈夫なので囀りも上手くなる、と考えることができます。そのようなオスはメスに認められる確率が高くなる、という論理の流れが自然なのではないでしょうかね?如何でしょうか。

 もう一つの「はやにえ」の目的は、食料の乏しい冬季の食料確保のための蓄えにするという考えです。この説は、以前は食べ残しが観察されるので否定されていたようです。が、冬季の食料確保のために、リスがドングリを土中に隠して保存する行動でも食べ残しが確認されていて、この事を理由に冬の食料確保説を否定するのは無理があると思います。結果的に食べ残しの「はやにえ」もあっても何ら問題ないように思います。私としてはこの説に1票投じたいと思います(笑)。

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6.トビ

 上空を舞いながら、獲物を探している姿を撮影しました。【12月6日 北運動公園の小さな生き物(1)】のように真近で観察できるととても迫力のある写真を紹介できるのですが、上空を舞っている時の姿は、猛禽類を感じさせない平和的な印象しかしません。でも、捕獲の対象となる生き物にとっては、上空から監視されている状態なので、見つからないように身を隠していなければならない緊張の時間なんですね。トビの餌にならない程度の大きさを持っているヒトに生まれて良かったです。

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7.おわり

 あ~、やっと昨年撮影した写真をアップすることができました。心の閊えが取れてすっきりしました。めでたし、めでたし。

 今年も小さな生き物たちの姿を撮りながら、色々な思いをだらだらと拙文にして行きたいと思います。最後までご覧頂きましてありがとうございました。


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