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12月6日 北運動公園の小さな生き物(1)

 今年も残りあと僅かの日を残すこととなりした。皆さんのこの1年は如何だったでしょうか?今年は、年初からず~と新型コロナウィルス感染症に、日本中、否世界中が翻弄された年になりましたね。9月以降、非常事態宣言も解除されて、少し日常を取り戻せて少し落ち着いた感じになってきたことで、来年に向けて明るい雰囲気になったではないでしょうか?しかし、ここにきて感染力の高いオミクロン株が発見され、またメディアが騒がしくなってきました。各国の研究機関の分析結果から、毒性は弱く、感染しても重篤化しなさそう、ということが判ってきました。が、今少しは注意深く対応してゆくことが必要ですね。

 少し脱線しますが、少し調べてみると、ウィルスは弱毒化する方に基本的には進化していくことが、多くの研究機関から発表されています。毒性が強いままだと寄生主の命を奪ってしまい、その結果、ウィルス自身も死滅してしまうことになります。ウィルスは種の保存と繁栄を目的としているので、毒性の弱いウィルスに進化することによって、寄生主と共存しながら生息数を増やしていく、という戦略をとるということのようです。これが正しいとすれば、今回発見されたオミクロン株が、感染力は強く、毒性が弱いということは、新型コロナウィルスも正常に進化しているのだと理解することができます。このまま、「ただの風邪」ウィルスになってくれることを期待したいと思います。

 さて前置きが長くなってしまいましたが、12月初旬の北運動公園で、小さな生き物たちの姿を撮影してきましたので、紹介したいと思います。

1.トビ

 ピーヒョロロって鳴きながら、上昇気流を捉えてもの凄く高いところを飛翔する能力を持った鳥です。猛禽類で、目が良く上空を飛行しながら、地上の小動物を獲物として捕らえます。今回は、上空で発見した獲物を捕らえるために、地上まで急降下したところですね。なかなか素晴らしいタイミングで撮影できてラッキーでした。さすがの猛禽類らしい姿に感動しました。とても格好良いですね。

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 電線に留まって一休みしているとことを次に紹介します。なかなか精悍な顔をしています。食べ物を持っているヒト、特にヒトの子供を見つけると、上空から急降下してヒトの手から食べ物を強奪することもあって、時には危険な鳥で、ヒトに対しても猛禽類たる姿をみせることがあります。ただしヒトの大人にはあまり手を出さないようです。体が大きいというのは、自然の中では有利な事なんですね。

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2.仔猫

 可愛い仔猫に、また会えました。仔猫って、いつも見ても可愛いですね。歩いている姿に、まるで小さなライオンのような風格を感じることができました。なかなかイケメンな仔猫ちゃんです。

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3.ゴイサギ(幼鳥)

 ゴイサギの仲間も、ほぼ世界中に分布しています。成鳥は、上面が暗灰色、下面は白色、虹彩は赤色ですが、この個体は、上面が灰褐色に白っぽい斑点、下面は濁白色に灰褐色の縞模様、虹彩は黄色をしているので、ゴイサギの幼鳥だと分かります。昼間は樹上で休んでいて、暗くなると水辺で両生類や昆虫、魚などを捕食するようです。木の枝に動かずにじ~としていたので見逃すところでしたが、偶然見つけることができ幸運でした。

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4.メジロ

 昔からなじみのある鳥で、目の周りが白く縁取りされていることからこの名前があります。撮影に失敗したため暗い画面になってしまい、分かり辛いのですが、なんとか目の周りの白い縁取りを見ることができると思います。近くにサザンカの花が咲いていたので、大好きな花の蜜を吸いに来ていたのだと思います。私が小学生だった頃、年上の人達から、「オスはチュリー、メスはチーと鳴くので、雌雄の区別することができる」と教えて貰いましたが、本当なのかどうかは良く分かりません。本当は地鳴きと囀りの違いかもしれません。ただ囀りはオスだけの鳴き方なので、全くの出鱈目ではないような気もします。次の機会に、もっと見栄えのする美しい姿を撮影したいと思います。

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5.シジュウカラ(♂)

 シジュウカラのオスが、木の実を採食しているところを撮影することができました。足と嘴を使って器用に分別しながら、赤い木の実の果肉部分を食べていました。木の実のほか、種子や昆虫、蜘蛛も捕食する雑食性です。腹側に太くて黒いネクタイ模様がお尻まであるので、この個体はオスであることが分かります。足と嘴を器用に使って、木の実の果肉部分を食べているところです。小さな木の実を器用に右足と枝でしっかり固定して、嘴で果肉を千切り取るという方法でした。この写真を撮る前は、嘴で木の実を啄んだ後丸のみするものだと思っていたので、この行動は新たな発見でしたね。

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6.ヒヨドリ

 木々の間を「ピーッ!ピーッ!」と甲高い鳴きながら、木の実や花の蜜を求めて移動します。日本国内の留鳥で、11月頃には暖かい所を求めて国内で移動をするようで、この個体も九州方面の暖かい所への移動の途中なのだと思います。5-9月の繁殖期には昆虫も捕食するそうですが、それ以外の時期は木の実と花の蜜を主食とするので、餌場からメジロやシジュウカラなどの小型の野鳥を追い払ってしまうようです。「ピーッ!」という大きな囀りは、他の野鳥に対する警告の意味があるのかもしれません。頭部の羽毛が逆立っていて、起床したばかりの髪の毛のようになっていました。林の中の暗い枝に留まるので、なかなかシャッターチャンスが得られませんでしたが、やっと1枚撮影することができました。よし、よし!

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7.カルガモ

 池にカルガモが飛来していました。2羽いたので番だと思います。背中の羽毛が確認できると、雌雄の判別が比較的容易にできるようですが、この写真では判別するのができませんでした。ところで皆さんは名前の由来をご存知でしょうか?「カルガモ」ってなにが「カル」なんでしょうか?Wikipediaによると、『和名は「軽の池」(橿原市大軽周辺とする説もあり)で夏季も含めて見られたカモであったことに由来すると考えられている』という説があるそうです。ふ~ん、そうだったんですね。なかなか歴史のある名前だったんですね。

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8.まとめ

 この時期には、渡り鳥を含めてたくさんの野鳥を観察することができますね。今回はシジュウカラの採食行動の詳細な写真をたくさん撮影することができました。今後も新たな出会いを求めて、野鳥の撮影を続けてゆきたいと思います。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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