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山小屋の同僚と結婚しました

しばらく山小屋関連の投稿から離れていましたが、
この間いろいろありまして、
先日、山小屋で同僚だった方と結婚しました。

正社員にもならず、
一つの土地にも落ち着かず、
季節労働でフラフラしている私が、


結婚なんてできるんだろうか?


そう思っていましたが、

パートナーとなってくれる方がいました。

ありがたいことです。
妻にはもうそれだけで頭が上がりません。

今回はそれに関連して。



山小屋で働く」というと、
ほとんどの場合が1つ屋根の下で
寝食を共にするわけですが、


一昔前は

ロマンス小屋」  

とか

恋の花咲く〇〇小屋

と呼ばれる小屋があるくらい
小屋内での恋愛が盛んだったようです。


しかし最近は?というと、
元々相手がいた上で
山小屋に働きにくる人が
多くなってきていて、

私の先輩から話に聞くほど
「ロマンス小屋」ではなかったように思います。

↓詳しくは以前書いた記事を


さて私の場合は?

というと

お付き合いが始まったのは、
山小屋で働いていた時ではなく、
数年働いていた山小屋を離れた後。

2シーズン一緒に働いたこともあり、
仲はそこそこに良かったと思いますが、
山小屋にいる時は
特に付き合うものとは
思っていませんでした。



山小屋では
告白が失敗したからといって
ラブワゴンのように(古い?)
途中で離脱するわけにもいきません。

山での恋愛に憧れないわけではありませんが、

元々は山小屋や山での生活を
楽しみに来ているわけで、

恋愛をすることによって、
山での生活に悪影響が出ることは、

私にとってはもちろん、
相手にとっても
周りの小屋の同僚にとっても
良くないよなぁという思いがありました。

そして、そもそも私自身、
誰かと付き合える自信もありません。


そのため山小屋での恋愛は一度もしてこなかったのですが、

妻とはたまたま下界で何度か会う機会があり、
一緒に山を登ったりして、
2〜3回会った後、
告白するに至りました。


実はこのタイミングは
新しい山小屋に行く直前のことで、

気持ちを引きずったまま、
山小屋に入るのは嫌だな、
という思いもあり、

ダメならダメでさっぱりした気持ちで
山に入ることができるので、
意味はあるか、
と玉砕覚悟でした。


結果として今夫婦でいるわけなので、
ありがたいことだなと思います。


今は電波通じる小屋が多いので
こんな所でもやり取りできました





山小屋の同僚とお付き合いをして思うのは、

寝食+仕事も同じ場所で
していた人だからこそ、
その人の本性がなんとなくわかっている、
そして私のことをわかってくれている、

という安心感。

普段の生活はもちろん、
働いているところも一緒であれば
忙しい時、疲れてきた時には本性も出ます。

もちろん付き合い始めてから知った一面も
お互いありましたが…


それから山で働くということは、

「山に登る」という共通の趣味は
ほぼ確約されていることになります。

同棲を始めて以降も、
休みが合ったらまず登山を検討していました。

妻と冬の安達太良山へ


あとはそれに付随して、
都会より自然のある田舎のほうがいいな、
とか、

ブランド品で着飾るよりも実用性かな?
とか。

そういった価値観も似ています。


そして実は今、
単身者向けの物件で生活していますが、

それでもストレス無く生活できているのは、
狭苦しい、プライバシーのほぼ無い山小屋での生活があったからこそ、

だろうとも思っています。


「山小屋で働く」というニッチな選択をするくらいですから、
価値観においては結構共通点が出てきます。


さて。

結婚した上で私の山小屋との関わりは、
どうなるのか、といいますと、


今年の夏は紆余曲折あって
妻が山小屋に行くことになりました。

私は下界からそのサポートとして
山小屋に関わることに。

なかなか特殊な状況になりそうですが、
今後はそんな夫婦生活も
綴っていけたらと思います。


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