入山24日目 発電機を切る瞬間
山小屋には電線が通っていないため、小屋で使用する電力は発電機による自家発電で生み出します。
発電機は毎日車のように軽油を入れて動かしています。
発電機があると言っても夜中まで動かしていると、軽油の消費量が増え、軽油をヘリコプターで上げる輸送費が莫大なものとなってしまうため、夜間は消灯して電気を切り、
日中に発電機からバッテリーに蓄電した電気で、常夜灯や火災報知器といった必要最低限の設備を動かしています。
そんな発電機を切る作業がスタッフの持ち回りの日課で本日は私が担当の日。
消灯する旨を館内に伝え、常夜灯をつけ、
順番に電気を落としていきます。
続いて発電機からバッテリーによる送電に切り替えます。
役目を終えた発電機はパワーを落として5分ほどクールダウンさせた後、車のエンジンを切るようにスイッチを切ります。
「ゴゴゴゴ」と唸りを上げながら動く発電機が「ブルルル」と震えた後に沈黙します。
文面上では何とも表現しづらい
この瞬間が1日の山小屋仕事を終えた実感を得られる瞬間であり、
私の大好きな瞬間でもあります。
「今日も1日終わったなぁ」
つの
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