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居ていい。〜存在の肯定のために祈り続けるグループ〜

手越がジャニーズを辞めた。NEWSを辞めた。

いつ、NEWSを離れようと決めたんだろう?それがわからない。NEWSはコロナがなかったら3月から6月までコンサートをやるはずだったんだよ。しかもただのコンサートではなく、4年間伏線をまき散らしてきた4部作最終章としてのコンサートだったんだよね。その構想をNEWSや周りのスタッフさんが考え出した時、せめて4年後まではNEWSがいまの形であるとしていた、はず。そのおかげもあってか、不安定なグループだけど、やっと「4」で落ち着いたと思ってたんだよなぁ。

と、いうことを、残った3人も思っていそうで辛い。

今回やるはずだったコンサートの軸となるアルバムが、3/4にリリースされていた。そのなかでNEWSはクローバーという曲をつくってくれたんだけど。これがね、存在への祈りなんだよ。デビュー曲のコード進行でメンバーが自由にメロディと歌詞を載せる。これはきっと枯れないクローバーという歌詞を書いた増田貴久、未来だってそうさと歌った小山慶一郎、サビ落ちのメロディラインは偶然手越と同じで…ってライナーノーツで語る加藤シゲアキ。3人はファンと同じ位置にいた。それはいい意味でも悪い意味でも、最終的に皆んな、手越の夢と解け合うことができなかったということでもある。
ちなみに手越は、1人じゃ全然できないことばかりだった、と書いている。それはお互い様だよ。手越がいないとできないこともたくさんあるんだよ。

でも、手越の行動のテンポ感を全否定できない自分もいる。私は今年の3月、怒涛のテンポで会社を辞めた。少し大きめの会社だったが、3月に願い出て3月に辞職した。別に嫌になったからじゃなくて、新しいことをやるのは今しかないと思ったからやめた。今やめなきゃ、今だ、今がタイミングだ、という気持ちに急かされて、かなりのスピード辞職だった。結局タイミングだったっぽくてなんの後悔もしていない。そして、あの時を思い返せば、周りの声なんか聞こえていなかったなぁと。勝手な想像だけど、今の手越もあまり周りの声が聞こえていない気がする。何かやりたいことがあるんだろうな。その気持ちはわかる、気がする。

ただ、手越の場合は、自分のために仲間が謝ってくれたり話してくれたり場所あけておいてくれたり、何万人のファンがそこにいてほしいと願っている状況だった。18日配信されたライブでは、手越のパートは歌われなかった。伴奏だけが流れた。手越にしか歌えないパートがあるんだよ。それがありながら今辞めたのは、何が理由なんだろう。

手越が歌うNEWSの歌がもう一度聴きたかった。
とにかく、お疲れ様でした。お別れに結構ドライなのはちょっと怒りという感情も正直まだまだあるからです。

そして、3人のメッセージ動画を見た。私は3人のNEWSを応援することにした。だけど、これ以上頑張らなくてもいいよとも言いたい。3人はNEWSになってから何回傷ついたらいいんだろうって、3人の人生単位で想像すると苦しいからだ。彼らは居場所を何度脅かされたら済むんだろう。そんなことを考えたら、もうNEWSに縛られなくてもいいよとも思う。私は一人一人がちゃんと好きだから大丈夫だよ、と。だけどそれでも、苦しみを乗り越えてNEWSをやり続けてくれる3人がいる。それなら、一緒に祈ります。そういえば、18日のライブも祈りだった。全てのメロディと歌詞に祈りが込められていた。願いを叶えるためだけではなく、今いる自分ではどうしようもできない状況で生きていくための祈り。すべての存在の肯定のための、祈り。そういうライブだった。私は3人を支持し、いつだって心に3人の居場所をおいておく。3人は居ていい。居てほしい。居なくちゃダメだ。

私も祈る。3人が決意した道を一緒に歩こう。アイドルとしても、人間としても、その存在を肯定する。幸せになりますように。


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