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発達障害

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発達障害に関する雑文をまとめています。
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#APD

発達障害の私の居場所は性風俗の世界でした。

発達障害の私の居場所は性風俗の世界でした。

19歳から25歳までおよそ6年半、性風俗の世界でお世話になった。

ある時期は学生をしながら。
ある時期は昼職をしながら。
ある時期は風俗メインで。

発達障害の私の居場所は、性風俗の世界だった。

私は幼少期から目立って落ち着きがなかった。
場にそぐわない言動を繰り返したり、衝動的な行動が多くケガが絶えなかったりと、発達障害の特性が顕著だった。

聴覚の障害も合併しており、聞き落としも著しく多か

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健常者の集団の中で働く

健常者の集団の中で働く


障害者枠で働く発達障害者にとって大事なことは、一に図太さ、二に図太さ、三と四はなくて、五は配慮事項を健常者にわかりやすく説明する力だと思う。

障害者枠での就労歴4年目になる私の持論です。

でも障害者枠の就労歴10年や20年のベテランも「図太さは大事」って話してたし結構ガチだと思う。

そもそも健常者の集団の中に障害者をねじ込むことに無理があるんだよね。
例えるなら、小学校3年生の能力の人

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「支えに感謝、障害に負けない、前向きに闘病!」みたいな美しい障害者にはなれない

「支えに感謝、障害に負けない、前向きに闘病!」みたいな美しい障害者にはなれない

「障害を持った人」っていう肩書で社会に出ると、なぜか「清く正しく」を求められることがあってだるいんだわ。

これ、感動ポルノの悪影響やと思うんよね。
感動誘う系ストーリーに出てくる障害者ばかりが現実じゃないのにねえ。

少なくとも私は、「支えに感謝、障害に負けない、前向きに闘病!」みたいな、美しい障害者にはなれない。

感動ポルノによく出てくる「障害は神様がくれたギフト」「障害のおかげでたくさんの

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発達障害が思わぬプラスに働いたこと

発達障害が思わぬプラスに働いたこと

発達障害を抱えて29年も生きていると、健常とは違う性質が思わぬプラスに働くことや、発達障害でお得をすることが稀に起こります。

今週は発達障害啓発週間。

せっかくなので、今までに起こった、発達障害が思わぬプラスになった出来事をゆるく書き出してみたいと思います。

 *  *  *

これを読む人にお願いしたいことがあります。

「発達障害を強みにしている人もいるんだよ」
「障害は個性。ポジティブ

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「合理的配慮」という言葉に違和感がある

「合理的配慮」という言葉に違和感がある

私は以前より「合理的配慮」という言葉に違和感を抱いている。

違和感の一つは、「配慮」という言葉には、「恩恵」「慈善」といったニュアンスが含まれていること。

合理的配慮は、健常者の利益を分配したり善意を求めたりするものではない。
障害者の正当な権利を保障するための義務である。

しかし「配慮」という言葉には「やってあげている感」「やってもらっている感」がある。

健常者が上で障害者が下なんてこと

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