シュワシュワ炭酸水の
茹だる暑い日に焦がれたアスファルトの上を闊歩します。途中目に入った赤い自動販売機で涼しそうな炭酸水の下のボタンを押し、ゴトンとする音が鳴ったら下の受け取りボックスに転がってきます。キャップを回すとシュッと涼しい音が鳴る。シュワシュワした液体を喉越しゴクゴク流し込むと、お腹に冷たい液体が流れて気持ち良いです。
炭酸が強いからか辛くて目が染みて、涙がぽろぽろ出ます。潤んだ瞳が映す世界は蜃気楼のようでゆっくり揺れていて綺麗です。実は熱がこもって身体が燃えるようなので冷えピタをおでこに貼っているのです。汗がボタボタと垂れ、背中は汗染みができて、それでも目的地まで歩きます。今日はバイトです。
くたくたになったあと、ご飯を食べて睡眠薬を飲んで死んだように眠る、暑い日も夜には涼しくなる。世界は美しいです。
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