「オカルト調査ファイル」について

自分は最終的な目標が、
・「初音ミク」や「東方project」のような「2次創作」可能な箇所をもう1つ作る。
というのがあるのですが、現在、
・「画像生成AI」で出てきた絵を自分が見て、「何か背景設定を思いついたら、それをカードにして書き込んでいく」というのを繰り返していって、このネタが大量に集まっていけば、その内、「何かラノベ的なもの」が1つ位作れるだろう。という計画です。

これをやっている内に気がついた問題点としては、「妖怪」、「都市伝説」のキャラクターを物語に登場させる予定で、「幽霊」なども含めたいので、「幽世(かくりよ)」というエリア設定をして作っていたのですが、問題が発生して、
・いくつかの「妖怪」、「都市伝説」のキャラクターには、著作権が存在しているケースがある。(近代に作られた妖怪など)
という問題点で、この「著作権調査」をしなくてはいけなくなった。

あくまでも、この「オカルト調査ファイル」の「マガジン」に書いてある内容は、自分の判断目安なだけで、正確な判定結果ではないが、「妖怪とかをネタに小説を書く人」なんかは、この「オカルト調査ファイル」の目安位は知っておいてから、自分自身で、「著作権アウトネタ」に首を突っ込んでしまっていないか?なんかの調査をする足がかりにはなると思う。
という参考資料です。

そこで、「オカルト調査ファイル(主に、著作権調査)」というのを、noteの「マガジン」機能を使って公開していく事にしました。
「オカルト調査ファイル」なので、古い妖怪などの話が、どこから伝わってきた「元ネタ」は何なのか?とかも少し調べて、「いつ頃の年代から伝わっている伝承なのか?」を調べる事で、著作権の有無を調べておく。
「現実に起きている事象」自体には著作権は無く、ネタとして使っていい事がほとんどと思われる。
「現実に起きている事象」というのは、例えば、この間起きた事件のニュースだと、「殺生石が割れた」ニュースとか。

((2022/4/10のニュース)「九尾の狐」伝説で知られる栃木県那須町の「殺生石(せっしょうせき)」が真っ二つに割れてしまった)
https://www.sankei.com/article/20220410-UQDIIYV6JRKBVOUVKVT4SRO26A/

基本的には、「神話」、「民話」などは、「ファンタジー」枠なので、「みんなの共有財産」という扱いになっている事が多いのですが、問題なのは、
・「創作都市伝説」、「怪奇創作コミュニティサイト」などがあって、「著作権が存在している」ケースがあるので、ここをきちんと分離しておかないといけない。

<「創作都市伝説」、「怪奇創作コミュニティサイト」の例>

・クトゥルフ神話

(原作者の「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(1890年8月20日 - 1937年3月15日)」が作った「シェアード・ワールド」で、原作者版の方は、すでに著作権が切れている。が、もともと、「クトゥルフ神話」を生みだした原作者の「ラヴクラフト」自身が、「自分の作り出した世界感を広めたいので、どんどんこの世界感を利用してほしいと、当時のSFファンに呼びかけていた」事もあって、著作権は原則として、「原作者の著作者の意思の尊重」というものがあるので、基本的には、「クトゥルフ神話」は、「シェアード・ワールド」という概念のものなので、「すでに著作権が切れている」事も2重に重なっているので、「クトゥルフ神話」は、ネタとして使う事は可能と思われる。一方で、「ラヴクラフトのクトゥルフ神話」をネタにして作った「クトゥルフ神話TRPG」などのカードゲームの中で、「ラヴクラフト以外が作った著作部分は、それぞれのカード会社などに、別の著作権がある」ので注意が必要だが、一方で、「原作者ラヴクラフトの意思が、"自分の作った世界感を広めたいので、どんどんこの世界感を利用してほしい"というものなので、「クトゥルフ神話TRPGなどのカードゲーム会社」は、当然、「原作者ラヴクラフトの意思」に背いた場合には、2次創作許可などが下りないような方に分類されてしまう。という感じで、「あくまでも、原作者がいる2次創作物は、原作者の意思が1番強く出る」事に注意が必要である)

・「SCP財団(SCP Foundation)」

(<現在進行形で「生きた怪奇創作コミュニティサイト」>なので、著作権が継続中なので、安易に、ネタに利用してはいけない。問題な事は、「SCP財団(SCP Foundation)」ネタは、一般のネットミームに混ざりやすく、「あ!今、SNSで流行ってるネタだ!」と、そのネットミームにのっかって、いろいろと騒いでいたら、「ああ!これ元ネタは、「SCP財団(SCP Foundation)」のやつなのか!」となってしまって、「著作権が存在している」事に後で気がついて、大慌てする事が多いので注意!)

((wikipedia)SCP財団(SCP Foundation))
https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP財団

<ネットミーム系「都市伝説」>

・「クリーピーパスタ(Creepypasta)」

主に、海外の「ネットミーム系都市伝説」の事を、「クリーピーパスタ(Creepypasta)」と言います。
これも、ある意味、<現在進行形で「生きた怪奇創作コミュニティサイト」>なので、著作権が継続中なので、安易に、ネタに利用してはいけない。
正確にいうと、「ネットミーム」なので、「コミュニティサイト」など存在しておらず、「自然発生的に広まっていく」という「伝承」と呼ばれるタイプのものなのですが、「現代に生み出された怪談」なわけで、まだ著作権が継続中と思った方がいい。

((wikipedia)クリーピーパスタ(Creepypasta))
https://ja.wikipedia.org/wiki/クリーピーパスタ

(「ファンタジー」、「妖怪」、「都市伝説」などの著作権は、どこまで利用していいのか?)

「ファンタジー」、「妖怪」、「都市伝説」などの著作権は、どこまで利用していいのか?という、ここのラインの調査をしっかりと行ってから、自作小説などを書かないと後で問題になる事があるので、注意点を書いていきます。

(1) 非常に古くからある「神話」、「民話」、「おとぎ話」は、「ファンタジー」という枠で、「みんなの共有財産」のような扱いになっているので、通常は、ここで著作権について考える必要は無い。
一応、気になる人は、「どの位、古くから、その怪奇伝承があるのか?」の年代位は調査しておくと安心。

(2) 「都市伝説」
「都市伝説」というのは、「学校の怪談」などを含む、現代に、自然発生した「おとぎ話」のような扱いなので、発生年代によっては、まだ著作権が生きている可能性がある。
だが、基本的に、ホラーの話は、「俺が実は作った話なんだ」とバラしてしまうと、しらけてしまうので、著作者が名乗り出る事が少なく、「ファンタジー」扱いになりやすい。

(3) 「創作都市伝説」、「都市伝説風小説」(【ホラー小説】の扱いと思っていいので、著作権がある)
非常に厄介なのが、「創作都市伝説」、「都市伝説風小説」という、偽の「都市伝説」で、これらは、れっきとした「著作権のある小説」なので、安易にネタにしないように!

(「創作都市伝説」、「都市伝説風小説」など、著作権が現在生きているタイプの例)

・「SCP財団(SCP Foundation)」
・「クリーピーパスタ(Creepypasta)」(主に、海外で多い)
・「検索してはいけない」
・「創作都市伝説」、「都市伝説風小説」などのように、著作者が書いている「ホラー小説」
・「洒落怖」、「洒落にならない怖い話」(ホラー好きコミュニティ)

<一般の方の「都市伝説」の取り扱いについて>

一般の方の「都市伝説」の取り扱いについては、かなりややこしくて、まず、
・「都市伝説」には著者がいない事が多い。
というややこしい性質を持っている。(厳密には、個々の要素の部分部分には、著作者がいるはずなのだが、すでに、痕跡を辿れないなど)
普通の本来の意味の「都市伝説」というのは、「学校の怪談」がわかりやすいが、「自然発生的に広まっていく流布伝承」の事で、「そもそも、何で、そのホラー話ばかりネットも無い時代に、日本全国へと噂が広まっていくのか?すらわからない所に、まず怪異がある」という不思議な現象の事です。

まず、日本では、「学校の怪談」の方が有名な「都市伝説」というものが、「何なのか?」について、順を追って説明していくと、

(1) もともと、「神話学」や、「民話」という、昔から語り継がれてきたその地域の伝承を集めて解析する学問に、「フォークロア(folklore, 民間伝承)」というのがあって、
・その地域に伝わる「フォークロア(folklore, 民間伝承)」を集めたのが、「グリム童話」や、「桃太郎」などの「童話」と呼ばれる物語です。
その地域に伝わる「フォークロア(folklore, 民間伝承)」は、「みんなの共有財産」扱いなので、元の物語がすでに古すぎたりして、著作権は無い事が多い。
実際の所は、世界中の「桃太郎」などの「童話」は、日本で言えば明治時代とかの文明開化とかの時代に、児童に読み聞かせるべき勧善懲悪などの道徳論の児童への刷り込みプロパガンダ目的で、「内容が改変されてしまった民話」が、現在伝わっている「桃太郎」などの世界中の「童話」であって、「オリジナルの世界中の童話、フォークロア(folklore, 民間伝承)は、かなり恐ろしい話の事がほとんど」
さらに、ややこしい事に、「フェイクニュースはやめろ!」というわりに、「オリジナルの童話の内容は見せないようにして」いて、「ウソのフェイクニュースの童話の内容の方が、堂々と社会に流布されてしまっている」
これが、さらに、ややこしくなり、それぞれの時代の社会の都合で、「戦中には、プロパガンダ目的で、桃太郎が倒すのは敵国だったりした異常改編された童話になってしまった」り、「最近の桃太郎のお遊戯では、大人が自分達の子供の内申書目当てで、ヒーロー役をやりたがらせるので、桃太郎役が10人以上いて、鬼役がほとんどいない」など、異常な改編が成されている事件が、ちょっと前に起こった。
このように、それぞれの時代の社会の都合で、「童話」の内容は、コロコロと改編される異常事態が起きている。
一応、自分は、中の人が、辞典の校正をしている辞典学者なので、「子供が最初に触れるオリジナルの童話の内容の改編」など、そういう事はしないでほしいと思う。(正しい元ネタを知った上の社会がある中で、「小説内で、独自解釈する」のは、むしろ学術的に正しかったり、文学、ラノベ的には正しい手法と思うが)
大人の内申書の都合で、「桃太郎が10人いる」と思わされて育てられた子供達は、大人になって馬鹿にされるなど、別の被害が増えてしまう。

(2) 一方で、昭和などの近代に入ってから、「なぜか?「学校の怪談」などの現代版の「おとぎ話」が自然発生する」という不思議な現象があって、インターネットなどの技術すら存在していないにも関わらず、アッという間に、日本中や世界中に広まっていく「噂話」という変な特徴が出だした。
昭和の時代の日本では、「学校の怪談」として有名になったが、こういった現象は、世界中でも起きていて、日本でも、「学校の怪談」以外にも、似たような「近代に急激に広まっていく噂話」という現象がある事に着目した民俗学者などは、それらを、「都市伝説」=「都市部で自然発生する伝説のようなお話」として研究や解析がされるようになっていった。
昔無かったものが、昭和の時代に「都市伝説」として新たに追加された当時のものが、
・「人面魚」というのがあったが、これは、「実際に存在していた模様が人の顔のようにも見える魚」が噂になっただけのものだった。
・「人面魚」が話題になったので、今度は、「妄想お化け」というのが作られて「人面犬」の噂話が広まった。
・「人面魚」の噂話が「ホラー」として、そもそも出回った原因は、「日本古来からの、「平家蟹」伝承があったから」で、要するに、「都市伝説」が発生する原因は、まず、何らかの古代からの言い伝えがあって、そこに、いろいろな噂話がくっついていって、「派生モンスター」が作られるみたいな形になっている。
のだが、「噂話」なので、はじめは、小学生や学生などが通学路などで、ただお友達に、「~らしいぜ」と聞き伝えで伝えていく中で、「誰かが若干、ど忘れなどで、伝言ゲーム状態になって、話の細かい部分が変化してしまったり、「自分達の地域で、似た現象が起きていたので、それと混ぜてしまったり」して、どんどん「地域ごとに若干ずつ違う都市伝説の物語の変異亜種」が大量に作られるようになっていく。

(3) 「ミーム」、「ネットミーム」、「クリーピーパスタ(Creepypasta)」
こういったように、例えば、「トイレの花子さん」なんかもそうだが、「地域ごとにちょっとずつ内容が違っているが、大体、本筋は同じ」ような性質のテキストを、「ミーム(meme)」という。
「ミーム(meme)」は、情報工学とかの用語で、「遺伝子」なんかの「遺伝子文字列」なんかがそうなのだが、「ちょっとずつ変化、変異しながら、情報が広まって蔓延していく」ような現象の事です。
なぜか?いくつかの「情報」というものは、「ミーム(meme)」という状態の方が広まりやすく、「単純コピー」よりもはるかに広まる速度が速いという不思議な現象がある。

「ミーム(meme)」は、インターネット時代に入って、より加速度的に広まり蔓延しやすくなっていき、「ネットミーム」と呼ばれるようになっていった。

「ネットミーム」の中で、日本では、「都市伝説」、「学校の怪談」、「洒落怖」などと呼ばれるテキストは、海外では、「クリーピーパスタ(Creepypasta)」と呼ばれていて、「ホラー要素のあるネットミーム」と思ってよい。

若干違う政治的要素まで含まれる「クリーピーパスタ(Creepypasta)」のたぐいが、「陰謀論」と思っていい。

という感じの話を、今後、この「オカルト調査ファイル」という「マガジン」に追加していく予定です。

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