部活動文化祭noteサムネイル

会社の部活動文化祭がめっちゃ楽しかったので、ついでに「企業における部活動の存在意義」を人事視点で考えてみた

サイボウズで採用をやっている綱嶋(@tnsm0223)です。この度、初の開催に至ったサイボウズ部活動文化祭に参加してきた感想と、人事視点での「企業における部活動の存在意義」について書いていきます。「存在意義」とか書いちゃいましたけど、ぜーんぜん堅苦しくないのでお気軽にどうぞ。


サイボウズ部活動文化祭とは?

サイボウズ部活動文化祭とは、

・サイボウズ社員(+社員の家族)に
・部活のことを知れた、参加して楽しかった、普段交流しない社員の人と交流できた と思ってもらう

ために、複数の部活がパフォーマンスやセッション、展示などを出し合うイベントです。

開催概要はこんな感じです。

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当日はハッシュタグ #サイボウズ文化祭 を勝手につくって実況してました。合わせてどうぞ。


わくわくするプログラムの数々をご紹介

部活動文化祭の幕開けを告げたのは軽音楽部。

今回は3つのバンドが参戦。部長のよっしー(@yosshimusic)が語る創部秘話はこちら。

ダイバーシティラ部こと Cybozu Diversity Lab の各種展示では、多様な個性のあり方について楽しみながら学ぶことができました!

料理部からはクッキーアンドクリームマフィン!カフェ部からは紅茶、スコーン、クロテッドクリーム、ジャム、レモンカードのコンボで、そこはさながらイギリスの優雅な午後……どれもめちゃうまでした😍😍😍

エクストリームなことであればとりあえずOK(っていう認識)のエクストリーム部。東京五輪の正式種目・スポーツクライミング観戦を楽しむための講座が開かれました!

いろいろ遊べるボードゲーム部。想像以上にわいわいしてました。ボドゲって性格が出るから、相手のことを深く知るのに一役買いますよね~

所属部員数は最大規模を誇るカフェ部。直挽きの美味しいコーヒーを毎日飲むことができます。とあるバリスタの大会で入賞する腕前を持つ部長自ら、美味しいコーヒーの淹れ方講座も☕

ものづくりを楽しめるMAKE部では、ラジコンロボを体験。ちなみにこれ、子ども向けのプログラミング教材としても活用できるんですって!

各部、盛りだくさんの内容で大満足だったのでした✨


人事視点から考える、企業における部活動の存在意義

これだけ挙げると単にワイワイやってるだけにも思えるのですが、人事の視点で眺めるとまたひとつ意義深いものに感じられました。

サイボウズにおける部活動制度の目的は、以下のとおりです。

業務に直接関係しない活動でも、継続的な活動を金銭的に一部補助することで、社内コミュニケーションを活性化するため

サイボウズでは企業理念のひとつに「チームワークあふれる会社を創る」ことを掲げていますが、この理念の実現のためには、社内コミュニケーションの活性化が必要。それをサポートする制度のひとつとしての部活動なのです。

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今回の部活動文化祭の企画書の一部も貼っておきます。開催にあたって、社内コミュニケーションの促進を目的としていることが確認できます。

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※企画書はこちらから拝借


ここで人事の綱嶋、改めて「部活動って何のためにあるの?」を考えてみました。

①タテ・ヨコ・ナナメのつながりを豊かにするため
同じ部署の先輩後輩というタテの関係、同期入社のヨコの関係に留まらず、他部署他拠点の先輩後輩というナナメの関係が育まれます。これ、日々の業務をスムーズに進める上でけっこう助かるんです。例えば、

「うーん、エンジニア採用で◯◯の領域に詳しい人にアドバイスもらいたいなぁ……あ、こないだスイーツ部で一緒にケーキ食べて仲良くなった開発本部のAさんがおるやん!ちょっと相談してみよ〜」

という感じで、業務上のコミュニケーションを取りやすくしてくれるんですね。

②社員一人ひとりの個性を表現する場を持つため
個々のメンバーが持つ趣味や知見を共有することで、多様な個性がつながりあい、新たな価値を生み出すきっかけになります。そうした個性は「業務に直接関係しない活動」にも現れるもの。会社のメンバーともシェアし合いたい、業務外の学びや楽しみを存分に表現する場としての機能が、部活動の醍醐味ですね。

③継続的なコミュニケーションを支援するため
上述①、②のメリットがある部活動ですが、継続して行われなければ社内コミュニケーションの活性化は望めません。しかしながら、個人の持ち出しで行うのにも限界があります。資金面での問題を会社の制度として補助することで、社内コミュニケーションの促進を継続的にサポートすることができるのです。


制度運用のポイントは「ルールより目的の徹底」

人事視点でもうひとつ、部活動を有意義な制度として運用していくための大切な考え方があります。それは「ルールより目的の徹底」です。

サイボウズの場合、社内コミュニケーションの促進が、チームワークあふれる会社を創るという企業理念の実現に寄与すると捉え、部活動制度が運用されています。

この目的を履き違えて「会社のお金を使って好き勝手できるぜいぇーい!(あ、でもルールは破ってないからいいでしょ?)」となっては、本末転倒です。大切なのは、何のためにその制度があるのかをきちんと理解して活用することです。これは部活動だけの話ではなく、社内のあらゆる制度についても言えることです。


このnoteの読者のなかで、

「部活動制度を新たに作りたいけど、どこから始めたらいいのか…」
「せっかく制度はあるのに、なかなか活用されないんだよね…」
「制度は利用されるけど、社員のお金の使い方にちょっと疑問...」

という方向けに、少しでも参考になればうれしいです。


今回の部活動文化祭を通じて、また一段と部活動が好きになり、ともに働くメンバーのことも好きになる時間を過ごせました。実行委員会のみなさん、各部活のメンバーに感謝!次回開催も楽しみだな~

※サムネイルの画像は@tomoko_andさんからお借りしました

頂戴したサポートは、私からのサポートを通じてまた別のだれかへと巡っていきます。