#3 自粛という日々
3月末に外出自粛要請、4月頭に緊急事態宣言が発令された。この1ヶ月のことはあっという間に思えて、自粛前の日々が遥か昔のようにも思える。
取材で企業を訪問する。
息子と公園で遊びまわる。
友達とランチしたり、飲みに行く。
好きな街を意味もなくブラブラする。
家族みんなでスーパーで買い物。
どれも私の人生30数年間において当たり前の日常で、できなくなる日がくるなんて思ってもいなかった。
そして私のQOL向上に欠かせなかった行為なんだと、今になって気づく。
失って気が付くとはまさにこのこと。
ネットで揶揄されて表現されている「自粛警察」がいるならば、今「当たり前の日常」を過ごしている人たちは皆制圧されてしまうだろう。
外出時は必ずマスクをして、息のしづらい毎日。夫はテレワークだが仕事を始めると集中してしまい、部屋から出てくることは少ない。息子と二人で家で遊ぶことにも限界を感じる。正直早く脱出したい。
でも一方で、こんなに家族で過ごす時間は二度と来ないかもしれないと思っている。
日常が始まれば、息子は幼稚園へ行き、夫も会社に出勤する(毎日じゃないにしても)
家族だけで過ごすことができるのは週末くらい。そんな生活に戻ったら、今の日々がとても愛しく感じるだろう。
だからなるべく今の状況を肯定して、ストレスをなるべく溜めずに、ゆっくりと楽しむ。ゴハンは毎日作らなくてもいいし、息子に毎日Youtube見せていたっていい。寂しくなったらオンラインで誰かと話せばいい。きっとあともう少しで、みんなと会える。
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