#6 たった30秒でチームの不安を消す方法
ちょっとしたことでも伝えてますか?
週に半分のリモートワーク。気がつくと、1人で作業進めていると感じることが多い。
そうなってくると従業員の皆さんとのコミュニケーションはなかなか取りづらいのが実情である。
先日台風による雨の影響で一部の現場に重要なトラブルが起きた。
その対応をするために、以前取った連絡先への報告が必要となる。それを担当したのがAさんだった。
しかしそのAさんは現在リモートワーク中。電話をしてもすぐに電話に出なかった。
10分後折り返しの電話を受け、対応した方が「電話はいつでも出れるようにしといてください」とつい強めに声をかける。
目に見えないところにいる相手が何をしているかわからないものの、10分と言う時間は相当緊急でない限りは十分につながっているとも思える。
しかし、状況や心理状態においては大きな負担を強いることになるようだ。
どうしたら防げるのだろうか?
「気づいたら折り返す」という約束
学校現場で仕事していた時、学年全体がとても落ち着かない時期があった。その頃学年主任だった先生から言われたのが「いつでも連絡手段を持っておこう」と言う事と「気がついたら必ず折り返す」という事だった。
今となっては当たり前かもしれないが、当時は携帯電話の所持について非常に口うるさく言われた時期だった。
「子供たちには携帯電話の使用を禁止している。一方、校内で教師が持ち歩くとは何たることか」と職員室に携帯を置いていくと言うことが当たり前に言われていた。
しかしその学年主任の先生は「何があるかわからないのに、連絡を取れない状態でいるのは危険だ。学校内で我々が携帯を持っているのは業務遂行のためである。その必要事項についてとやかく言われる筋合いは無い。」という強い口調で一部の意見をはねのけたのだった。
僕も子供たちに十分に説明をした上で、緊急の連絡以外には使わないということも確認し、携帯電話を常にポケットに入れておくことにした。
それからというもの小さなトラブルでもすぐに連絡が取れ、現場に教員が集まることもできるようになった。
そして、気が付かなかった先生ももれなく状況の把握ができるようになった。
また何かあれば、先生たちが連絡を取り合うことを子供たちも理解していたので、全員が集まることのない場でも、意識した生活態度をとることができるようになっていった。
結果、子供たちが落ち着いたのは言うまでもない。
約束の確認が不安をなくす
このことで何より救われたのは、何かあっても同じ学年団で繋がっているという安心感だった。
電話に出なくても、「連絡を見たら折り返す」という『約束』がまさにこれだ。
当たり前なことかもしれないが、しっかりと口頭で確認することで緊急時の不安は軽減する。
今回の出来事で、この確認が足りていなかったのだということに改めて気がつくことができた。
大人の集団だからこそ、言わなくても伝わるというのは大きな間違い。
細かいことでもしっかりと確認し合うということを抜きにして信頼できる関係は成り立たないということを改めて知ったと同時に、教員時代の経験がまた一つ生きた出来事だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?