見出し画像

「家族と仕事、どっちが大事なの?」

「家族と仕事、どっちが大事なの?」
大切な人に聞かれた時、どう答えますか?私は正直、言葉につまる生き方しか、できていませんでした。

いろんな方とお会いするなかで「どうして起業しようと思ったんですか?」とよく質問を頂きます。

「採用からミスマッチをなくす」のが今の目標ですが、きっかけは、完全にプライベートした。

ちょうど1年前の5月のことです。

朝の歯磨きをしているとき、トイレから出てきた妻から、第二子の妊娠の報告をもらいました。

今でもその時の表情が忘れられません。

ひとりめの長女の時と違い、喜び以上に、不安でいっぱいだったからです。というのも、二人の子育てをしていくイメージが、当時の状況では想像できなかったからでしょう。

当時の私は、よくあるベンチャー企業でハードに働いている一人でした。毎朝7時に家を出て、22〜23時に帰宅。家族が起きないように静かに帰り、誰とも話さずにご飯を温めて食べ、風呂に入って寝る。そんな毎日でした。

子育てや家事については、ほぼ妻が一人で回してくれていたんです。

京都の田舎に住んでいるのですが、私の地元は鳥取。妻は福井。
お互いの地元も離れており、親の助けを借りることもできません。

「このままの状態で二人目が生まれたら、妻が潰れてしまう。変えなきゃ…!」

それが起業を考え始めたきっかけでした。

ただ、起業以外にも色々と選択肢はありました。
・今の会社で働き方をセーブさせてもらう
・両立できそうな会社へ転職する

この辺りが現実的だと思っていました。
でも、その選択をした未来に、全くワクワクしない自分に気づきました。

「いつか自分の力で生きていける、ビジネスマンになりたい」

27歳で転職した当時の想いを、思い出したからです。
実際、人材紹介会社に転職してから、本当に仕事が楽しかった。
採用と転職の支援、ご縁をつなぐこの仕事は、天職だと思ってました。

でも、気がつけば仕事よりも家族。家族のために仕事を変えなきゃ。
”家族<仕事”だったのを、”家族>仕事”に変えるべき。
そんな気持ちでいっぱいになっていたんです。

ただ、悩みながらふと思ったんです。
「家族と仕事、どっちも大切にできる生き方はないのか」

そうしてたどり着いた選択肢が、起業でした。

そこから、当時コーチをしてくれていた、現CHOのりょうじさん(Twitter:https://twitter.com/RYOJI_PORSCHE?s=20)さんにサポートしてもらい、起業準備を開始。ぶっちゃけると、去年の8月ごろは正直、ほんとに辛かったです。ワークライフバランスを改善しようと決意したのに、本業と両立するために、家族との時間はどんどん減っていきましたからね。笑

でも、妻はブレーキをかけることなく、ずっと応援してくれました。そして、弱音を吐く私をずっと、りょうじさんが時には厳しく、優しく励まし続けてくれました。

そのおかげで、前職の人脈やSNSを通じて、応援してくれる方とのつながりが、少しずつ増えていきました。起業後の仕事も見つかり、2022年11月、無事に会社を設立するに至りました。

起業して半年が経ちましたが、会社員の頃と比べて、すべての仕事を自分でこなさなきゃいけません。どれだけ恵まれた環境で働かせてもらえてたか、痛感しました。正直、まだまだ大変なことばかりです。

「自由と責任」
前職の社長が言っていたことが身に沁みています。

でも、今は娘を保育園へ送り迎えができるようになり、息子や妻といっしょに犬の散歩をするのが日課となりました。早朝から働き始め、20時には仕事を終えられるようになりました。

仕事か家族か、どちらかを優先するしかない。本当にそうでしょうか。
A or Bではなく、A and Bで考えていいんじゃないでしょうか。
どちらかを選ぶより、どちらも取ろうとすると大変です。
でも、ストレスはなくなるはず。

「家族と仕事、どっちも大事だよ。」

家族に聞かれた時、そう胸を張って答えられる生き方を、
これからは追いかけたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?