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自社のビジョンやメッセージを社内に浸透させていくための施策の立て方とは?

自社のビジョンやメッセージを社内に浸透させていくために、どんな施策をしたらいいか、迷うことがあると思います。

そこで、施策を考えるときに意識したいのが、以下の2点です

1.ファンクショナルな施策とエモーショナルな施策のどちらも行う
2.認知、理解、共感、実践、協働といった行動変容のプロセスまでつながるようにもれなく設計すること

1.ファンクショナルな施策とエモーショナルな施策をどちらも行う

まず、ファンクショナルな施策とエモーショナルな施策について、どのような施策かご紹介します。

ファンクショナルな施策
制度化、仕組み化しやすい施策
例)研修制度、評価制度、表彰制度、周年イベントなど

エモーショナルな施策
社員の自律的な理解や共感を促す施策
例)社内での座談会・パネルディスカッション、理念ストーリー化、社員インタビュー動画、社内SNS、社員情報共有サイト

会社の機能として、ファンクショナルな施策の方が定期的に仕組みを作れるため実施しやすいため、実践している会社は多いと思います。

一定の評価も得られると思いますが、例えば社内研修を必須として制度化していく場合、受講目的に賛同できない社員が出てくる可能性があります。(私も、なんで、こんなに受けさせられるんだろう、面倒だなとか時間がもったいなと思うことも正直ありました・・・)

そういった面をカバーするのが、エモーショナルな施策です。

例えば、エモーショナルな施策の1つとして以下を実施するとします。

【エモーショナルな施策】
自部門のミッションビジョンバリューを考えるワークショップを開催する

このワークショップでは、以下のステップで話し合いが進みます。

1.会社の理念を確認し理解する
2.自部門の役割を再度メンバーで話し合う
3.会社の理念に沿った自部門のミッション・ビジョン・バリューを作る

バリュー(行動指針)に、〇〇の最新技術を常に学び続けるということをメンバーが自覚すれば、研修の必要性を従業員が改めて認識したり、そもそも研修自体が不要という流れになるかもしれません。

このように、エモーショナルな施策は、会社の理念を押し付ける形でなく、自然に会社の理念を浸透することができ、自分たちの立ち位置の理解や、方針を主体的に考え行動するマインドに促すことができるので、とても大切な施策です。

エモーショナルな施策とファンクショナルな施策をどちらもやると、経営メッセージの浸透スピードや浸透度が格段に高まりますので、おススメです。

2.認知、理解、共感、実践、協働といった行動変容のプロセスまでつながるようにもれなく設計すること

インターナルコミュニケーションの施策は単発になりやすく、「社内報を作るだけ」「イベントを単発で開催するだけ」といったことになることも珍しくありません。(他の業務と兼務する者が行う場合、こうなりがちですよね)

それを回避するためにも認知・理解・共感・実践・協働といった目的に合わせた施策をもれなく実施する年間スケジュールを用意するのがおススメです。

マーケティングのAIDOMAといったモデルと同じ考え方ですね。

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ここで、先ほどのファンクショナルな施策とエモーショナルな施策と、これらの変容モデルを一緒にした年間スケジュールはこんな感じです。

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ポイントは以下です。
・エモーショナルな施策とファンクショナルな施策をどちらも実施する
・認知、理解、共感、実践、協働といった行動変容のプロセスまでつながるようにもれなく設計する

こんな形で施策の種類と効果度合いを考慮した年間スケジュールを作れたらいいと思います。


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