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心とからだとつながる。「ヒューマンテクノロジー」ワークショップレポート#2

2021年6月からスタートした「TSUNAGU FASHION LABORATORY」。「個人の心の在り方からファッションの世界を再生する」をテーマに、毎月多彩なナビゲーターによるワークショップを行っています。

今回は、毎月前半に行われる「ヒューマンテクノロジー」の第2回目のワークショップをレポート!7月のテーマは「心とからだとつながる」。まず初めに、ナビゲーターの後藤志果さんから「ガンジーの氷山」を用いて個人の心の在り方と社会変革の関係性を紐解いていきました。

意識と社会の両者にアプローチする「ガンジーの氷山」

ガンジーの氷山は、下記の図のように社会システムや私たちの「意識」を氷山に見立てて捉えた社会変革の枠組みのこと。もともと後藤さんが一緒に活動していた「東京アーバンパーマカルチャー」のソーヤー海さんの影響でこの考え方を知ったそうです。(ソーヤー海さんによる、「ガンジーの氷山(原題: "The Gandhian Iceberg")」という本の紹介はこちらから!)

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まず、氷山の見えている部分(氷山の一角)では、私たちの生活を取り巻く大きなシステム(構造)に働きかけていくムーブメントを指しています。その下にある水面上の部分は個々人が目指す暮らしや仕組み、コミュニティを体現していくこと。そして、水面下の大部分は私たち自身の意識を変え、社会変革を目指す部分であり、この3つが大切だと後藤さんは話します。

ガンジー自身も個々人の「意識」の重要性に気付き、実践されていました。実際に、ガンジーは『アーシュラム』という道場のような場所で15年間78人のコアメンバーをトレーニングし、イギリスの塩税に抗議する『塩の行進』という有名な運動を起こしました。

こうした意識と社会という「内」と「外」の両者に注目してアプローチをし続け、弱肉強食の「エゴシステム」から、全てがつながり合っている「エコシステム」を目指していきます。

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世界の癒しと個人の癒しは同時に起こる

後藤さん自身、「平和への道はない。平和こそが道なのだ。」というガンジーの言葉を知って、「平和な社会をつくっていく中で”手段”と”目的”は一緒だ」と思ったそうです。例えば「平和のために戦争する」というのは、手段と目的が一致していない状態です。実は、平和というのは遠い未来にあるのではなく、今ここから実践できることだと後藤さんは実感したと話します。

社会(外)の平和は、個々人の意識・身体(内)の平和とつながる。後藤さんは、実際に私たちの日々の心と身体の状態は私たちが何を食べるかでも、変わってくるといいます。

ここで、読者の皆さんに簡単なチェックを✅下の図にある食べ物の中で、普段多く口にしているものはありますか?また、何番のグループに多いでしょうか?

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その次に、自分がネガティブに傾いた時の心身の傾向をチェックします。緊張感や、イライラ、無気力、勇気が出ない、不安定など、自分の感情の性質を見ていきます。

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いかがでしたか?こうして上の2つの図を比べてみると、同じ番号のグループが重なっていた方もいるかもしれません。

実は、自分が食べているものは、各臓器に紐づいており、結果として私たちの感情にも繋がっているそうです。その関連が、こちら!

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こうした臓器のストレスを軽減するために、それぞれの臓器が好む食べ物を選択することで、日々の自分の心身と向き合っていけるといいます。

食べているものから自分を知ると、ネガティブな気持ちに対して「食」という視点から改善に向けたアプローチができますよね😊こうした「マクロビオティック」は、「自然に即した命のあり方」という意味があるそうです。

後藤さんは、このマクロビオティックの叡智を土台にした食べ物と臓器の考え方を料理研究家の髙橋美恵先生に教えていただいたそうです😊(詳しくは、髙橋先生のサイトから!)

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自分の内面の向き合い方は一見難しいように思われますが、実際は日々の食生活から心身の状態をチェックすることができ、日常生活の中で実践しやすいですよね!


今回は、個人の心身がいかに社会変革につながっているのかを捉えていきました。次回のテーマは「痛みの奥にある愛とつながる」。自分自身の内面を、より深く掘り下げていきます!来月のレポートもお楽しみに♪


※この記事の画像は、後藤さんのプレゼンテーション資料より


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