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英語の苦手意識をなくしたい林さん クラーク生に聞いてみよう#3

とりあえずやってみよう。緊張しながら、依頼のため幼稚園に訪問し熱意を伝えた。

福岡中央キャンパスの林苺音(はやしもね)さんは国際専攻の後輩二人と共に幼稚園で英語学習のワークショップをしている。
小学校に上がる前に英語を楽しいと思ってもらうきっかけを作りたい。

初めての活動終わり、お手紙や手裏剣をもらった。「また来てね」「楽しかった」そういう声が聞こえてきてすごく嬉しかった。

英語レベルの違い感じ「高校生にできることは?」

コロナによる制限が緩和され多くの観光客が日本に来ている。
しかし、英語で道を尋ねられても答えられず困ってしまう日本人が多く、冷たい対応をとってしまう人もいる。日本のホスピタリティーはすごいと思って来日した人が悲しんでしまう。
そんな光景を見て英語レベルの違いを感じた。

同年代や上の年代に話を聞くと英語がわからなくてすごく困っている印象を受ける。高校生にできることは何か。何かできることはないかずっと考えていた。
友人に聞くと「もっと小さい頃から英語に触れる機会があれば英語の苦手意識が少なかったかもしれない」と言っていた。
中学校に入学し英語学習が始まると、急に文法を学ぶことになる。「英語=楽しくない」とのイメージがついて英語が嫌いになる人が多いようだ。

英語に触れるワークショップ

そこで考えたのが幼稚園生の英語に触れる機会を作ることだ。
英語と日本語の同じところや違うところを見つけて楽しいと感じるきっかけを作りたいと思いワークショップをすることにした。
ワークショップではレベルを3つに分けて、幼稚園のレベルや方針に合わせて本を読んだりフラッシュカードをしたりとアクティビティをかえる。
初級ではアルファベットを教えたり、英語で歌いながらダンスをするなど、英語に触れることがメイン。中級では英語に少し触れたことのある子供に向けてABCカルタなど応用的な内容を扱う。上級では紙に動物の名前を書いて当てるゲーム「Who am I」など発展的な内容を扱う。

活動のあと幼稚園の先生にアンケートをとると、
「教えた英語のフレーズを使って他の幼稚園生に教えていた」
「次はいつ来るの?と次を楽しみにしている」
「幼稚園内でちょっとしたブームになった」
と好評だ。


とりあえずみんなでやってみよう、失敗したらしたでいいじゃん。

1年生の頃からなんとなくやりたいと思っていたこの活動。3年生の今始めたからこそ動き出した時は不安以上に楽しみが大きかった。

実際に活動する大きなきっかけとなったのが国際専攻の一年生二人だ。
同じ授業を受ける合間にした世間話の中で活動のほわんとした想像図を二人に打ち明けた。話を聞いてやりたいと言ってくれた後輩がいたことで先輩として頑張らねば、引っ張っていかなければと決意が固まった。

失敗は成功の元。3人で話し、失敗する前提で強い気持ちで活動を始めた。
お昼寝の時間など幼稚園の都合を考えながら園に訪問し依頼する。最初はすごく緊張した。言いたいことがありすぎてどこから話し始めれば理解してもらえるのかわからなかった。とにかく熱意だけで伝えた。
訪問先の園長先生に「想いは伝わるが何をどう協力して欲しいのかわからない」と言われ、その後は具体的に活動内容がわかるようにポスターや動画などを用意するようになった。
時には断られることもあるが、興味のある幼稚園からはすごくいい反応がもらえる。

後輩に支えられ

最初はアイデアもやるのも全て一人でこなしていた。活動の内容を一人で考えながら、加えて受験や委員会などが重なり、うまくいかなかったことがあった。
そんな時、後輩が「やりますよ」と優しい言葉をかけてくれた。
お願いしてみると効率よくできたし、楽しかった。一人で地道にやるより、二人、三人、みんなで協力してやる方が共有できるし、話ができる。後輩のちょっとした一言、目がキラキラした様子に前向きになれた。
後輩が「尊敬してます‼︎」と言ってくれていることを後々知った。こんな自分でも慕ってくれる後輩を見るともっと頑張らなきゃと思う。

活動を通じて

初めての活動の時、幼稚園生は高校生が来たことが嬉しすぎて盛り上がりすぎてしまい、どうしていいか分からず戸惑った。幼稚園の先生に集中して過ごせる工夫を教えてもらい、その後の活動に活かした。少しずつ小さい子との会話の仕方がわかり、親しい距離で関われる様になった。

幼稚園生は名前も単語もすぐに覚える。教えた単語を復習するとぽぽぽぽっといろんな子が返してくれる。高校生がやる時はなんだっけと思い出せないのがふつう。すごく驚いた一方でもったいないとも感じた。活動しなければ幼稚園生が英語に触れることはなかったからだ。英語に触れる機会を与えられてよかった。

英語に興味を持つ幼稚園生が多い

林さんは幼稚園の頃英語に触れる機会があったが、メンバーの一人はあまりなかったことから差があることを感じていた。
都心になる程英語に触れる機会はあるが田舎など都心から離れると機会は少なくなる。クラークの中であっても東京のキャンパスと福岡のキャンパスでは英語学習の扱いが異なる。
実際、回数を重ね、複数の幼稚園で活動すると、幼稚園ごとに英語のレベルがすごく違うことを実感した。幼稚園ごとにアクティビティを変える必要があり大変だが、英語に興味を持ってくれる幼稚園生は多い。

クラーク内で行われる成果発表会では英語の部で勝ち抜き、京都で行われるClark Presentation Grand Prixで発表する。全国にキャンパスを持つクラークを通じて自分たちのフォーマットを広げるチャンスだ。本当に全国に広げられたら。ワクワクする。


取材を終えて

活動の内容や行動力などが素晴らしいことはもちろんですが、取材中終始明るく高い熱量で話をされていたことが印象的でした。記事から表情や声色を伝えきれないことが残念です。
林さん、取材に協力いただきありがとうございました。

林さんの取り組みの動画や問い合わせはこちら👇


最後まで読んでいただきありがとうございます。

先生や生徒に取材を行ったり、キャンパスでイベントを開催することで、同じ学校にいろんな人がいることを伝えたり、つながりを感じられる場所づくりをする取り組み。それが「つながる部屋」です。つながる部屋の活動の応援、フォローや♡のほどよろしくお願いします!
Maho



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