2024 NPB(日本プロ野球) 誤審大全

ついに、2024年のプロ野球が開幕しました。
セ・パ両リーグでの各球団の順位とゲーム差を見ても明らかな通り、開幕からおよそ1ヶ月弱を経過した現在、順位争いも含め混戦模様の状況となっています。(パ・リーグについては、若干差が開いて来たようにも見受けられます)

試合自体はエキサイティングで、かつ観客も連日満員の状態が続き、プロ野球は昨年同様、WBC以降の人気ぶりはいまだ健在で、ますます(昨年以上に)活況を呈しているように思われます。

そのような状況の中、私には一点気になることがあります。

それは、試合数が概ね30を超えた現時点(5月の上旬)で、審判の誤審、それもとんでもない低レベルの判定が続出しているという事実です。

そこで、今回の記事では、2024年のNPB(日本プロ野球)の試合の中で、審判の誤審があった試合をピックアップして、その内容を振り返っていこうと思います。

名付けて、「2024 NPB(日本プロ野球) 誤審大全」です。


2024年4月10日 DENA対阪神(横浜スタジアム)


記事まとめ
・DeNA対中日戦の初回、明らかにオースティンの足がベースから離れていたがアウトと判定
・立浪和義監督はリクエストを要求し、判定は覆り「セーフ」で試合を再開することに
「もう審判なんて要らんわな」「歴史に残る世紀の大誤審」など、怒りの声が沸いている

DeNA対中日戦で"歴史に残る世紀の大誤審" 「もう審判なんて要らんわな」など怒りの声


2024年4月10日 阪神対広島(甲子園球場)

広島・会沢の本塁打が取り消しとなる珍事が起こった。

広島が5点リードで迎えた六回。会沢が浜地の外角直球を捉え、打球は右翼ポール際へ。一塁塁審・白井審判員が1度は本塁打の判定を下し、会沢はダイヤモンドを1周した。

阪神・岡田監督がベンチを出たが、その前に審判団が集まって協議し、判定はファウルに変更。リプレー検証も行われなかった。

 広島・新井監督が球審・敷田審判員に説明を求めてベンチを出たが、判定はファウルのまま再開。会沢はフルカウントから見逃し三振に倒れた。

 リプレー映像を見る限り、打球はファウルだった

なぜ?広島・会沢「幻のホームラン」の理由を元NPB審判員が説明 
映像見ずに判定変更は「本来の運用であり正しい」


6回、右翼線に飛球を放つ会沢(撮影・山口登)((C)デイリースポーツ)


2024年4月13日 巨人対広島(東京ドーム)

広島・新井貴浩監督(47)が観客のファウルゾーンのキャッチをめぐり、審判員に抗議する一幕があった。

2-2の八回2死一、二塁で巨人・松原が三塁ファウルゾーンへ飛球を放った。広島の三塁手・田中が背走してグラブを差し出したが、グラウンド内にあるエキサイティングシートのグラブをはめていた観客がキャッチ。

審判員は新井監督と話し合いの後に「ファウルフライがフェンスよりお客さんの席の方でお客さんが捕りました。ファウルとして再開します」などと場内に説明した。判定は覆ることなくカープファンからはブーイングが起こった

広島・新井監督が抗議 三塁ファウルゾーンの飛球を観客がキャッチ


2024年4月13日 DeNA対ヤクルト(横浜スタジアム)

2回裏のDENAの攻撃、ノーアウト1塁3塁で7番桑原の場面です。

DENA桑原の打ったサードライナー性の当たりをヤクルトの三塁手・村上がワンバウンド(少なくとも、DAZNでリアルタイムで見ていた私の目にはそのように見えました)で捕球したのち、ファーストランナーをセカンドでフォースアウトにするためセカンドに送球しました。(ワンバウンドの場合には、打球はゴロ扱いとなるため、三塁手としては当然の判断です)

しかしながら、この後信じられない判定がなされるのです。

なんと、打球はワンバウンドではなく三塁手・村上がダイレクトキャッチ。


2024年4月17日 広島対DeNA(マツダスタジアム)

1イニングで3度もリクエストが要求される珍しい試合となった。

まずは二回裏。小園が遊撃へのゴロを放ち、石上の一塁送球は浮き、一塁・佐野がジャンプして捕球してアウトの判定。これに新井監督がリクエストを要求すると、足が離れているとしてセーフとなって判定が覆った

さらに小園が二盗を試みた判定がアウトと判定されると、またも新井監督がリクエスト。今度は判定通りで、リクエストの残り回数は1回となった。

まだ終わらない。1死から四球で出塁した坂倉が二盗を試み、アウト判定。三たび新井監督がリクエストを求めると、セーフに判定が覆った

広島・新井監督が1イニングに3度もリクエスト要求 2度判定が覆る ネット「審判さん大忙し」


2024年5月1日 巨人対ヤクルト(東京ドーム)

1回表、ヤクルトの攻撃。ワンアウトランナー無しの場面で、5番サンタナのカウント2-2からの打球はライトのライン際に切れていく特大のファール(フェアゾーンとファールゾーンの境目に落ちる)になりました。一塁線審はすぐさまファールのゼスチャー。

しかし、ヤクルトの高津監督がここでリクエストを要求し、その結果、判定はなんとフェアに覆ります。

私もリアルタイムでDAZNにて観戦していましたが、VTR(スローモーション)を見る限り、明らかにフェアゾーンに打球が落ちているのがはっきりと確認できました。

記録はサンタナの2ベースとなりましたが、線審が早々とファールのゼスチャーをしたことで、サンタナは走塁の速度を緩めており、打球の落下地点からも、仮に最初からフェアの判定になっていれば三塁打になった可能性もあり(サンタナが全力疾走しているはず)、判定がフェアになった後、ヤクルト高津監督も主審にその点を確認(抗議?)していました。

そのあたりの話(2塁打or3塁打)は一旦置いておいたとしても、最初の判定で、線上ではなく明らかに線の内側(フェアゾーン)に打球が落ちているにもかかわらずファールの判定をしているのは余りにもお粗末なジャッジと言わざるを得ません。


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