呼吸が浅いを数字にしてみたら凄いことになった。
こられる多くのクライアントに「呼吸がとてもしやすくなりました」と言われます。
呼吸は運動の中で最も大切です。例えば、水や食料をとらなくてもある程度生きられますが、息を止めたら数分で命を落とすことになります。それくらい優先度が高い運動です。ですからセッションでも、呼吸は優先して整えています。
ではそれまでの「呼吸が浅い」という状態はどういうものだったのでしょうか。
1回息をスーハーすると、約500mlの空気が出入りします。実際には気管支に150ml残るので、肺に入るのは350mlくらいです。それを1日で20000回行うと言われています。1日だと肺に出入りする量は700万mlです。
では呼吸が浅いとどうでしょうか。浅く速い呼吸をすると1回の息で300ml空気が出入りします。呼吸が速くはなく浅い呼吸で400mlとすると、気管支に残る空気を除けば肺に入るのは250mlです。1日に換算すると500万mlです。
呼吸が浅いということは、1日で200万mlも酸素の供給が足りていないことになります。
さてこれが何を意味するのでしょうか。
酸素が少ないと身体には様々な影響がでます。
例えば、血中に酸素が溶け込んでる濃度も薄くなるので、細胞はすぐ酸欠状態になります。疲れやすかったり、身体が活性化しないなどにも繋がります。また身体の中枢を優先するので末端に酸素がいかず、冷え性などの要因にもなります。
さらに、代謝にも影響します。身体を動かすエネルギーを作る代謝やアルコールを分解する代謝など、多くの代謝には酸素が必要です。栄養があっても酸素不足でエネルギーが作れず、疲れる、身体が思うように動かない、お酒が分解できにくくなり肝臓を傷めることになります。
こういった状態が何年も続くと一過性ではなくなり、病気という段階に繋がっていくでしょう。
セッションで呼吸が楽になるということは、身体には1日に200万mlの酸素供給が増えて、血中の酸素濃度や代謝が改善され、疲れやすいや末端の冷え性、脳などの活性化に繋がっていくということです。
もちろん今回注目した呼吸だけでなく、循環器、消化器、神経系、骨格にいたるまで様々な機能低下の改善解消にも繋がっています。