見出し画像

尻もちと足首捻挫にかかる力を数字にしたら凄いことになった

こんにちは。斎藤彰裕です。

身体は本来機能的で美しいもの。身体がより良くなることで、その方の周囲や地域まで元気になっていくを体現する身体の調律師です。

最近尻もちや足首の捻挫などよく診ます。
放っておくと痛みが続いたりその後歩き方が変わったりなど、障害を残すことがよくあります。ただ、ケガをした本人や周りは、「まあ大丈夫だろう」と思う傾向が強いみたいです。
では、足やお尻にどれくらいの力が及ぶのかを運動量という力で考えてみました。

例えば、時速43kmで投げた5kgのボールの運動量は約60kg.m/sです。これは12ポンドくらいのボーリングの玉を凄く早く投げたときくらいのボールの状態です。(普通速くても時速30kmくらい)
当たったらボーリングのピンをみてわかるように、弾けるくらいの力です。

では尻もちのときはどうでしょうか。
60kgの人が股上80cmから尻もちついた場合、運動量は約240kg.m/sとなります。
実にボーリングの玉の4倍の力が働いてるということです。
(自分のお尻に向かってボーリングの玉をストライクされる4倍の力を想像しただけでもガクブルです)

足首捻挫でも10cmの高さから挫いたとして約74kg.m/sです。ボーリングで思いっきり当たる以上の凄い力が足首にかかることがわかります。


どちらもピンが弾ける以上の力です。骨が折れる、靭帯が切れるなども起こります。それ以上に大切なことは例え骨や靭帯が切れてなくとも、骨や筋肉、靭帯など位置は必ずねじれ、ズレるということです。


だからこそ、それをそのまま固定して固めることは、ズレたままで固めてしまうことになります。ボーリングでもピンが弾けたあとは必ず位置を戻すように、身体でも整復をして位置を整えることが本来の治癒に繋がります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?