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人生のタスクを終えた旅行の記録。(因島編)


普段は黒木渚とちいかわとジャニーズに狂ってる私ですが、実は15年ほどポルノグラフィティのファンでもあります。
きっかけは母が車で聴いていた、当時のベストアルバムであるBlueとRed。人の顔に林檎の顔が描いてあるジャケット。ちなみにお気に入りはBlueのほうでした。
King gnuの井口さんも言っていたとおり、今30歳前後の人間ならば、ポルノを避けて通ることはほぼ不可能。私の中学〜高校時代を彩ってくれた曲がたくさんあります。

そんなポルノグラフィティの出身地である、広島県の因島は、瀬戸内海に浮かぶ割と大きな島です。
聖地として有名で、多くのポルノファンが訪れているのだとか…。
私もポルノファンになった頃から「一度は行ってみたい!」と思い続けていました。
そして数年前に発覚したのですが、なんとゲーム友達が因島に住んでいる!!こりゃあもう縁があるとしか思えん。
この度ゲーム友達が開く新年会にお呼ばれしたことをきっかけに、因島に行ってきました。



そんなわけで私の因島旅行記〜ドンドンドンドンドン(太鼓)



私の住む関東某県から因島までは、約700km離れています。
空路、新幹線、車…色々移動手段はあったんですが、今回は交通費を節約したかったので、行きは高速バスを乗り継いで向かいました。
16時半に地元を出発するバスで東京まで行き、東京からまたバスに乗り…。
これが間違いだった。Twitterでも書いてたけど前の奴が死ぬほど座席倒してくる。暑い。狭い。寝れん。あと夢の国でスモークターキー買ったやつ、ちゃんと密閉しろ。
行きは正直地獄の手前でした。地元を出てから約14時間バスに乗ってたわけですから当たり前ですが、既にHPが切れかけ。高速バスを降りてから20分ほど歩いてネットカフェに行き、仮眠を取るまで半泣きでした。そしてこの時点で靴擦れもしました。今のところ泣き言しか出てきません。

2時間ほど仮眠を取ったあとシャワーを浴び、旅行直前でうっかり眉毛を全て剃り落としてしまったので眉毛だけ描いて、タクシーの飛び乗ったあたりでようやくテンションが上がってきました。
福山駅でタクシーを降りた後改札の場所が分からなくて15分ほど迷子になりましたが、これは想定内。私は絶望的な方向音痴で、しかもかなりレベルの高いポンコツなのです。ポンコツ人生も30年歩めばだいたいのことは想定内です。舐めんな。
そしてどうにか福山から電車に乗り、尾道へ。
電車を降りてからレンタカー屋さんまで15分ほど歩く間も、街をキョロキョロ見回しながらあるきました。
見慣れない黄色い電車が走る線路。古そうな時計屋さんの奥で、商品を磨くお爺さん。『月曜日はランチはお休みです』と手書きの貼り紙をしているおばんざい屋さん。郵便局員のバイク。
私が住む場所から遠く離れたここで、私の知らない営みがあって、今この瞬間は私だけがこの街ではよそ者で、浮いている感覚。
1人で遠くに来た時の、寂しいような、でも自由なようなこの感覚が、最近ちょっと好きになってきました。大都会ではこんな感覚になることは無い、田舎に来た時特有の、哀愁のようなものが心地いい。歩けば歩くほど、楽しくなってきた。靴擦れは死ぬほど剥けてるけども。

安くて親切なレンタカー屋さんで軽を借りて、少し腹ごしらえをしてから、高速に乗って島に向かいます。ついに因島!
海無し県に住んでいる私にとっては、島と島を繋げる大きな橋が少し怖かったけど、そんなことより中学生の頃から「いつか!」と思い続けていた場所に突入する興奮の方が勝っていました。
聴いてない期間があっても、気まぐれに新曲を聴いてみれば必ず「やっぱり好きだ」と思わせてくれたポルノグラフィティ。昭仁と晴一、元メンバーのTamaちゃんを育んだ土地!アガる〜!


因島に着いてすぐに向かったのは、「プラザオカノ」
昭仁さんのご親戚がやっている写真屋さんです。日曜日なのでお休みですが、そもそも昭仁さんが「来ることは控えて欲しい」と言っていたので中に入るつもりはありませんでした。でも、外観だけでも!見たい!
道案内に従い、坂を登ると突然現れたその建物。

似顔絵が懐かしすぎる

あった〜〜〜〜!!!
めちゃくちゃ昔に使われていた3人の似顔絵付き!なんて懐かしいんだ。昭仁さんの髪が短い頃!懐かしいー!!
窓にたくさんのポスターが貼ってあって、それだけでも得した気持ちです。
やっと聖地巡礼っぽくなってきた。

何枚か写真を撮った後、次に「はっさく屋」さんへ。人気のはっさく大福を買いに!
サイクリングに良さそうな道、小さな島が浮かんだ内海…写真撮りたいな〜と思ったものの、普通に運転中なので無理でした。残念。

はっさくのキャラの目がキラキラでよき

これ1個200円。安くね?
この価格高騰の時代に、そんな安い事ある?
夕方からゲーム仲間とお酒飲んだ時に食べたんですけど、めちゃくちゃ美味かったですこの大福。次行く時は友達連れてく予定だから絶対食わせてやるんだ。
やはり美味しいので人気商品らしく、ポルノ含め色んな芸能人のサインがありました。しっかり写真も撮りました。ぐふ。

はっさく屋さんを出て、次に向かうのは折古の浜。この海岸は、ポルノの「狼」という曲の歌詞に登場します。管楽器の音と夏の雰囲気、そして昭仁さんの声が最高の1曲です。マジでこの曲、15年カラオケで歌い続けとる。

クソ寒い

夏の曲に出てくる場所に冬行ったもんだから雰囲気違うけど、綺麗な海!!寒い事以外は最高!!本当に寒い!!!!
昔は賑やかな場所だった、とここにあったポルノのメッセージが掘られたベンチに書いてありました。晴一さん、ここで泳いだんだなぁ。エモい。今は釣りするとこになってました。名前ど忘れしたな?テトラ?違うな。わからんけど釣りするとこでした。久々にアジの子大量釣りしたいな〜食わんけど。


折古の浜を出て、ゲーム友達からのお使いを遂行しにスーパーに行って、(知らない土地の知らないスーパー楽しかった)それから因島観光協会へ。日曜なんで普通にやってなかったです。けど寄せ書きとメッセージ入のベンチはあった。

興奮する少年昭仁を想像してニヤけるオタク

かわいいかよ…。
翌日月曜日は昼にはもう帰る予定だったけど朝もう一度寄ることを決意。
寄せ書きを書きたかったのでね。


因島観光協会を出た時、時計は15:30をさしていました。
ポルノ聖地観光、まだまだしきれてはないけど、そろそろチェックインの時間…半分以上は回れたかな?満足満足!!
ほくほく顔で予約してた近くのビジホにチェックイン!白菜と鍋つゆ持ってフロント行ったらめちゃくちゃ不審な顔されました。お使いだよ…大丈夫だよ部屋で鍋しないよ…。
部屋の窓から見た景色がこちら。

なんでそんなとこに軽が停ってるんや


この車、どうやって出るんだろうなぁ。

シャワーを浴び、メイクして、友達のお店(友達は飲食店経営の人)へ!その道中にある、晴一さんのご両親がやっていたというフルーツ屋さん(現在は閉店)も忘れずに撮った。

小さなお店跡でした。


幼い晴一さん、ここに来ただろうなぁ。アヒル口の少年、可愛かっただろうな…。
この土地が大好きなポルノを育んだのか。
ここで暮らして、ここで育って、ここで感性を磨いたのか…。

なんか、聖地ってもっとキャッキャするかな〜と思ってたけど、この土地に対する感謝の方が先に立つな。ありがとう広島。ありがとう因島。すんごい人たちを育ててくれて。



聖地観光を終えた私は、新年会で間違いなく今年1番であろうほど酔っ払い、何故かつけ爪を全部剥がしたり、わけのわからない写真を撮ったりするほど楽しい、ゲーム友達との時間を過ごし

この写真、いつ撮った?


翌朝、因島観光協会でポルノファンのための観光マップを貰ったら、半分も見て回れていないことが発覚。
また来よう、と誓うのだった。



帰りの電車、尾道から福山に向かう時に、ふと思った。
「人生のタスク、1個終わったな」と。
「人生で1度は!」と思うことを達成したり、体験したりした時に起こる実感。
このタスクが1つ終わる度、「私、死に近づいてるんだな」と思う。
人生を悔いなく終えるためのタスクが、ひとつひとつ終わっていく。死が近づいてくる。

30歳の冬、「因島に行きたい」というタスクを終えて、「次はいつ、タスク終わったと思うんだろう」「最後のタスクが完了したなと思う時、私、どうするんだろう」とおセンチになっちまいました。楽しかった翌日にくる鬱の波ですね、完全に。


ちなみに前回「あ、タスク1個終えた」と思ったのは、カラオケで100点取った時でした。
私の人生、ちっせぇなぁ。

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