カタツムリ日記7ー 保健室・煮干しとチーズ
小学生の頃、保健室には白いカーテンがひかれたベッドがあって、たまに厄介になった。
上履きを脱いでベッドに横たわると、白いカバーのいかにも保健室然とした上掛けと優しい言葉をかけてもらい、シャーッっというレールの音がして、やがてカーテンの揺れは納まった。
目線より上の窓の向こうから聞こえる歓声やボールが跳ねる音で、グラウンドの土埃の中を走る上級生達を想像したが、身体を起こして窓の外を見る勇気は無かった。
授業は45分、確か10分休みがあって、その休み時間によく保健室の片隅に置