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どうなる!?居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用
天晴れ介護サービス総合教育研究所株式会社
代表取締役
榊原 宏昌
![](https://assets.st-note.com/img/1661999370290-hrGVjq8TYE.jpg)
介護現場をよくする研究・活動を仕事としています!
京都大学経済学部卒業後、特別養護老人ホームに介護職として勤務。社会福祉法人、医療法人にて、生活相談員、グループホーム、居宅ケアマネジャー、有料老人ホーム、小規模多機能等の管理者、新規開設、法人本部の仕事に携わる。
15年間の現場経験を経て、平成27年4月「介護現場をよくする研究・活動」を目的として独立。
介護福祉士、介護支援専門員
執筆、研修講師、コンサルティング活動を行う。
著書、雑誌連載多数(日総研出版、中央法規出版、ナツメ社など)。
年間講演、コンサルティングは300回を超える。ブログ、facebookはほぼ毎日更新中。
オンラインセミナー、YouTubeでの配信も行っている。
「居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証 調査研究の結果」の概要を学んで頂き、2024年介護報酬改定への準備として、LIFEの活用についてイメージして頂く機会になれば、と思います。
はじめに ~居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用~
介護保険最新情報Vol.1085
「令和3年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査
(令和3年度調査)の結果について(最終版・情報提供)」
(令和4年6月24日発出)にて、
「LIFEを活用した取組状況の把握及び
訪問系サービス・居宅介護支援事業所における
LIFEの活用可能性の検証に関する調査研究事業」
の結果が示されました。
今回は、この調査研究事業の結果と、
つい最近(令和4年8月3日)に開催された
第25回社会保障審議会介護給付費分科会介護報酬改定
検証・研究委員会で示された新たな調査研究の内容に
ついて見ていきたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1661999412802-kG6XMCap29.jpg?width=1200)
居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証
まず、居宅介護支援事業所と訪問介護・看護で、
LIFE登録済み事業所対象の調査結果から気になるところを抜粋し
私個人の意見も交えてご紹介します。
※今回の調査研究事業では、居宅介護支援事業所については、
当該居宅介護支援事業所が担当している利用者にサービス提供をしている
居宅サービス事業所がLIFEに入力したデータを集計の上、
同様にフィードバック票を提供の上、活用頂いた、とのことです。
アセスメント等について
LIFEを活用した取組を通じて、利用者のアセスメント方法や頻度が統一された
→確かにこの効果はあるものと思います。
LIFEに利用者のデータを入力し管理することで、利用者の状態や課題を把握しやすくなった
→時間は要するでしょうが、データや情報に触れる機会が多くなることで把握が深まることは期待できそうです。
LIFE に関する平均所要時間( LIFE データ登録者1人当たり)
アセスメント27.8分
記録ソフトへのデータ入力22.4分
インポート機能の利用3.6分
LIFE上での直接入力10.5分
→平均で見ると、概ね1人あたり1時間、というところでしょうか。
「インポート機能を「不便だと思う」「やや不便だと思う」と回答した理由は、「エラーが頻発する」、「使用手順がわかりづらい」の割合が高かった。
→エラーが多いと、単純な作業時間だけでない精神的な負担が増えそうです。
→ また、使用ソフトとの関連もありそうです。
LIFE 導入前後で、月に1回以上アセスメントを実施する
事業所・施設の割合が、13.6%から27.2%に増加した。
その中でも、ADL(Barthel Index)(65.4%→89.9%)、
行動・心理症状(DBD13)(25.9%→63.3%) 、
意欲(VitalityIndex)(31.7%→71.0%)の実施割合の増加が大きかった。
特にBMI・栄養に関する項目は利用者の経時変化を確認出来ることは有用。
→リアルタイムで状況を把握するという意味では重要な内容かと思いました。
居宅介護支援においては、サービス担当者との情報共有も欠かせないと感じます。
各計画書などの書式にADL状況や、病名など重複する項目があるので、
どこか一つになるといい(入力の簡略化をしてほしい)。
LIFEの項目について、課題分析標準項目との連動性(整合性)も図ることも必要では。
入力したものがきちんと確定としてデータ提出ができていないときがあるので、きちんと提出できているか、不安がある。
→こうしたところは、一つ一つ改善を期待したいところです。
→特に、課題分析標準項目との整合性については、ケアマネジャーとしては望むところです。
→ただし、アセスメント表については、各事業所等で効果や効率を考えて、
工夫して作成しているため、画一的なものが導入されてしまわないか、懸念されます。
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