ケアマネとして長く働くために必要なこと!第4話:「仕事」と「自分時間」との向き合い方
単独型居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャー
元・医療法人系居宅介護支援事業所管理者
カイゾウ@在宅ケアマネ12年目!!
新人・ベテラン双方の「心持ち」と
「介護に対する想い」があればケアマネは長く続けられる。
第4話:「仕事」と「自分時間」との向き合い方
最終話となる今回は「仕事と自分の時間や仲間との関係性を意識的に考えていくことが大切」というお話をさせて頂きます。
まず初めに、「仕事」と「自分時間」との向き合い方について。
ケアマネという仕事に関わらずだと思いますが、良い仕事をする為には「自分の時間」を大切にすることが必要不可欠。
ケアマネは「仕事」は仕事、「休み」は休みと線引きが出来ない職種だと思われている方も多いのではないでしょうか?
実際はそんなことありません。「休みは休み」です。
現に今も私は完全週休二日。
もちろん稀に緊急で対応しなければならないことが起こったりもしますが、私は12年間ケアマネをしている中でそのような経験は数回しかありません。
要はほとんど「休日」は休めるということです。
真面目な方ほど常に利用者のことが頭から離れなかったり、仕事の抜けが気になって思うように休めなくなってしまうかもしれません。
私も初めはそうでしたし、今でも時折そのような気持ちになることはあります。
でも、「良い仕事」をする為にはしっかりと「休日」に休むことも大切なことだと思います。
もちろん、調整を役割としているケアマネは担当者しか分からない内容があれば休日でも電話が掛かってきたり、利用者から緊急の相談事があって連絡をする必要が出てきたりもします。
そのような場合は真摯な対応が求められますが、それはどの職種でも同じではないでしょうか?
ケアマネは責任の大きい仕事であることには間違いありませんが、それが理由で休日に休めないなんてことはありません。
でも、職場の雰囲気や考え方によっては「休日でも利用者の為ならば」という意識が生まれている所もある。正直私はそれに反対です。
利用者は「事業所全体」が担当者
担当者が休みの場合、事業所の仲間の対応で「担当者」が休みやすくなるか否かが変わってきます。
サービス調整に関わることであれば、後日に回せることは後日にして頂く。緊急の案件であったとしても「担当者」が休めるように配慮をする。
場合によっては、担当者以外が調整を行なっても良いと思います。
何故なら利用者と契約を結んでいるのは「担当者」ではなく「事業所」だから。
全責任を「担当者」が受け持つとなれば、とてもじゃないけどケアマネは耐えられなくなります。
事業所の仲間同士で支え合い、各々の生活・考え方・仕事への向き合い方を肯定しながらケアマネとしての仕事に取り組む。そんな雰囲気作りが大切なのだと思います。
私はこれまで管理職としても長く勤めた経験がありますが、「雰囲気作り」はとても大切です。良い仕事をする為には環境作りが何より大切ですが、私はこれに気づけずに失敗もたくさんしました。
だからこそ、ケアマネとして働くもの同士が馴れ合いではなく、真剣に仕事に向き合いながらも良い関係を築く。
その為には、お互いを否定的に見るのではなく、お互いの良い所を探しながら、自分に足りないモノに対しても意識を向けていく必要があるのだと思います。
人は変えられません。変えられるのは自分だけ。
環境や仲間に不満が出てきたら、自分を変えてアプローチしてみる。
それでも環境が変わらないのであれば、違う職場を選択するのは大いにアリです。
必ず自分に合った職場は見つかります。
ただ、自分を高めずに適当な仕事を求めるのであれば、いつまで経っても不満からは抜け出せず良い環境にも巡り合わないと思うので注意が必要です。
自己成長が出来るのがケアマネという仕事
私がケアマネを12年続けていられるのもこれに尽きると思っています。
利用者の人生を垣間見せて頂きながら、自分の生き方を振り返る。多職種と関わり、様々な経験を得る中で自分に足りないモノが見えてくる。
制度、世代、人間関係など様々な変化に対応しながら自分をアップデートし続けないとケアマネは続けていけません。
だからこそ、常に自分と向き合いながら、今の自分を超えていく必要があります。
これって自分で意識してもなかなか出来ることじゃないと思います。
でもケアマネを続けているうちは常にこの意識を持ち続けなければならない。
私のように元々は成長意欲も低く、変化が嫌いで、自分では行動出来ない人こそ、ケアマネという仕事に真摯に向き合ったら自分の人生を変えることに繋がるのではないかと思っています。
良い環境・良い人間関係との出会いは自分の成長と共にきっと訪れると思います。
ケアマネを仕事にすると必ず壁にぶつかります。でも一つ一つ乗り越えていけば、必ず今より良い状況に巡り合います。
もし巡り合えていないのであれば、それは環境や人間関係ではなく、自分自身に問題がある。
だからこそ、成長し「楽しい」と思える状況に自分を連れて行ってあげてください。
全4話に続いて読んで頂いた方、本当にありがとうございました。
「まだ4話全部読んでないよ」という方は是非読んで頂けると嬉しいです(笑)
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