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ケアマネジャー試験対策を活用して自己研鑽&職員教育を!

天晴れ介護サービス総合教育研究所株式会社
代表取締役
榊原 宏昌

介護現場をよくする研究・活動を仕事としています!

京都大学経済学部卒業後、特別養護老人ホームに介護職として勤務。社会福祉法人、医療法人にて、生活相談員、グループホーム、居宅ケアマネジャー、有料老人ホーム、小規模多機能等の管理者、新規開設、法人本部の仕事に携わる。
15年間の現場経験を経て、平成27年4月「介護現場をよくする研究・活動」を目的として独立。
介護福祉士、介護支援専門員
執筆、研修講師、コンサルティング活動を行う。
著書、雑誌連載多数(日総研出版、中央法規出版、ナツメ社など)。
年間講演、コンサルティングは300回を超える。ブログ、facebookはほぼ毎日更新中。
オンラインセミナー、YouTubeでの配信も行っている。

何事も基礎が大事です。一通りの業務をこなせるようになった今こそ、
学び直しをお勧めします!


ケアマネジャー試験対策講座より

7月~9月の夏の間は、
毎年、ケアマネジャー試験対策のお仕事をいくつか頂きます。
2022年の今年は試験日が10月9日、合否発表が12月2日予定となっています。


試験の内容としては、皆さんご承知のとおり、
介護支援分野(介護保険制度とケアマネジメント)
保健医療サービス分野(疾患等の基礎知識、医療系サービス)
福祉サービス分野(ソーシャルワーク、生活保護等各種制度、福祉系サービス)
となっており、全分野を解説していくセミナーを今年も担当しています。

そこで、最近驚いているのは、
受講生の3~4割が現役のケアマネジャーや、
ケアマネジメントに直接関連のない本部職員だったりするのです。

こちらが「役立ちますよ!」とお誘いしたのもありますが、
「もう一度しっかり基本から勉強したい」
「介護保険制度を学び直したい」
というのが参加理由とのことです。

受験対策をやっていてよく聞かれるのが、
「試験勉強と実務とは違うでしょ?」ということです。

もちろん試験勉強と実務とは全く同じではないでしょうが、
実務を支える基礎知識という意味では、
きちんと勉強をすれば、こんなに役に立つものはない、と思っています。

表面的な勉強をしたら丸暗記だけに終わってしまいますが、
丁寧に勉強をして内容を理解すれば、
実務に役立つものだらけなのが試験対策の内容だと、
私は確信しています。

実務研修も同様で、
特に実務研修の時間数は、従来44時間だったものが、
2016年度の研修から87時間に変更され、
その内容はかなり実践的なものになっています。

試験対策のテキスト+実務研修のテキストをしっかり読み込めば、
市販されているケアマネジャー向けの書籍やセミナーと同様、
相当な学びになることは間違いないと考えています。

事実、試験対策セミナーに参加された現役ケアマネジャーや本部職員の方は、
「いやあ、本当に勉強になりました!」
「もっと前に受けておけばよかった!」と言って、
喜んで帰っていかれます。

私も含めて、受験をする時にはそこまで深く理解ができないでしょうし、
また独学では限界もある、ということなのだと思います。


ケアマネジメントとは?

ケアマネジャーの業務は多岐に渡り、
かつ要求される知識も幅広いため、
ケアマネジャー自身も自らの仕事を見失ってしまうことがありますが、
そんな時に思い出してほしいのがケアマネジメントの定義です。

様々な定義がありますが、
私が一番気に入っているのが、
『 「利用者のニーズ」と「社会資源」を結びつけるのが「ケアマネジメント」 』
というものです。

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