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コロナ禍でテレワークに移行したときのこと

今ではテレワークというスタイルもかなり定着したように思います。

3年近く前のこと「区政を語り合う会(女性起業家と語り合う)」という区長とお話する場に参加させていただく機会がありました。その時、今後どのようなことをしていきたいかと問われました。

ライフステージに変化のある女性が働き続けられる事務所であることを目標としている私としては「まずはテレワークを取り入れていきたい」という話をしました。ところが「どうやって管理するの(難しいんじゃないの)?」というような反応でした。

建築設計事務所にはその専門性に応じて大きく「意匠」「構造」「設備」と3つあります。設計を行う中でいずれの分野も必要です。一つの所内にそれぞれの担当がいるような大きな事務所もありますが大抵はそれぞれの専門分野で事務所を運営しています。

私たちの事務所は「意匠事務所」で、仕事が発生したときには構造事務所や設備事務所と連携を取りながら進めていきます。すでに社外にいる人と仕事を進めるということには慣れているので、社内にいなくても一緒に仕事を進めることは可能だと思っていました。

これまでは、働けるが出社は無理という状態の時は欠勤するという選択肢しかなかった人が、家で働くことが可能になればお互いに助かります。他の会社は知らないけどうちでは取り入れたい。
ところが所内の意見も「大きなモニターでないと図面作成は難しい」とか「家だと本当にできるのかわからない」とかいまひとつな反応でした。

このように誰からも賛同を得らていなかったにも関わらず、スタッフのPCを少しずつノートPCに変えていき、VPN接続できるサーバーの導入等進めてしまっていました。

そんな中「コロナ禍」と言うこれまで想像していなかった事態が訪れたのです。準備していたおかげでこんな小さな事務所なのにテレワークに素早く移行できました。オンラインでのコミュニケーションにもやってみれば案外すぐに慣れます。

もともと仕事もそれ以外もと頑張ってやってきた人たちは、時間の使い方もうまく、テレワークに移行してからってその働き方が変わる人はいません。
仕事について逐一管理が必要な人はテレワークでなくても管理が必要な人なのだということもわかりました。

このようにテレワーク移行に関して万事うまくいったかというとそうでもないこともありました。
助成金や補助金って事前に申請するものがほとんどなのです。「コロナ禍」でできたテレワークに関する補助金は、その前に準備してしまったものに関しては当然対象にならないのです。

見極め時と言うのは難しいです。

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