ユニバーサルデザインのリュックのお話2
ttsumuguでは、発達を考慮した、みんなが使い
やすい「ユニバーサルデザイン」(以下UD)の
ソーイングレシピをご紹介しています。
今回は前回の話しの続きで、ボタンかけのユニバー
サルデザインについてお話ししていきます( ´ ▽ ` )
<前回までのお話>
2 ボタンかけをつまずくポイント
ユニバーサルデザインのリュックを作る
にあたって、まずボタンかけをつまずく
ポイントを考えました。
前回もお話したように、発達が気になる
子の物の捉え方や、つまずくポイントが
ヒントになりました。
上記の本から、ボタンかけをつまずく
ポイントを抜粋します。
①両手が上手く使えない
②感覚の未発達
③力のコントロールが苦手
④ものを見る力が弱い
⑤身体イメージが捉えにくい
3 UD仕様のリュック
一見どこにでもありそうなデザイン
でありながら、みんなが使いやすい
UD仕様に変えました。
特別なものではなく、どこにでも
あるもの。
私はこの感覚を大切にしています^^
①両手が上手く使えない
②感覚の未発達
→大きな厚みのあるボタンで、ボタン
をつかみやすくする。ボタンは1箇所
だけなので、達成感が味わえる。
③力のコントロールが苦手
→ボタンを大きく、ヒモをかけるループ
もゆとりがもたせて、ボタンをかけやすく。
繰り返し練習することで、力の加減を
覚えることができる。
また、指でつまむ動作を日頃の遊びに
取り入れるとなおよい。
④ものを見る力が弱い
⑤身体イメージが捉えにくい
→リュックを置いてボタンをかけるので、
見ながらボタンをかけることができる。
ボタンの色が単色なので、目に入りやすい。
4 ボタンかけを覚えるのによい時期
大きめのボタンのとめ外しができる
のが年少児(3歳)といわれています。
手先が器用になってくるのが、年少児
くらいなので、2歳頃から使い始め、
徐々に慣れさせていきましょう。
余談ですが、今ちょうど入園した年少
さんがスモックのボタンの留め外しを
一生懸命練習しています。
まだボタンが外れていても、そのまま
にしている子も結構います。
そんな成長過程がとても愛おしく感じます( ´ ▽ ` )
子ども発達手芸デザイナー Izumi