見出し画像

槇原敬之 アルバム「宜候」 封開け感想

この記事は2021年10月27日発売、槇原敬之のアルバム  宜候ようそろの感想です。あくまで私が感じたことです。

槇原敬之活動再開の第1報を目にしてから、心待ちにしていたアルバムです。待ち焦がれて、やっと、聴くことができました。宜候を最初に聴いたときの心の動きを記しました。


最初に全曲聴き終えてこのアルバムは2部構成だと気づきました。1~6曲目は「槇原敬之」の人生航路。8~12曲目が「今の槇原敬之」の生き方とメッセージ”mustからwant to“に変われる、変われ!、と取りました。

アルバム『太陽』が力んで尖っている印象だったので宜候もそうかと予想していましたが、力が抜けて等身大という好印象を受けました。受け入れやすくて、心に素直に染みていくアルバムです。

この一曲は「なんかおりますの」。タイトルから一目惚れ。この脱力感、好きだー! こういうふうにゆるりと生きていきたい。かすかに、さだまさしの『前夜』を連想しました。

2位は「HOME」「宜候」。この2曲の繋がりがもたらす盛り上げ方がたまらない。「宜候」でパアァと視野が拓ける感じ、爽快です。
「宜候」は絵画のような曲です。曲が広げる光景ー大海原、青い空、白い波しぶき、強い潮風、太陽の強い光、船の振動、エンジン音、が一気に広がり、爽やかな開放感に包まれます。
「航跡」という言葉が力強く波を湧けて進む舳先を描き、スピードを感じさせて、すごく気持ちいい。

『たどりつきたい場所は 心がもう知ってる』、このフレーズはとことん自分と向き合った人の結論。頷くのみ。

逆に難解なのが「わさび」。小説を読んでいるような印象の曲。含蓄があるのは感じるけど、ほどけない。

アルバム宜候は、私にとって鏡みたいです。私の心情がそのまま映し出される。宜候の世界観は私の人生と重なることが多く、世界に入りやすい。

このアルバムと私は、実はシンクロしてます。清水 研氏(がん研究会付属有明病院 腫瘍精神科 部長)の講演「人生後半を自分らしく豊かに生きる 〜4000人のがん患者と対話した精神科医の学び〜」をアルバムを聴く前日に視聴したいたばかりでした。
この講演のテーマが『人生後半は mustからwant to に切り替えると自分を受け入れやすい』でした。宜候のテーマそのものです。

このアルバムは好きな一枚になりそうです。



お読みくださりありがとうございます。これからも私独自の言葉を紡いでいきますので、見守ってくださると嬉しいです。 サポートでいただいたお金で花を買って、心の栄養補給をします。