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随想録

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エッセイ集です
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記事一覧

大人の本気の遊びがおもしろい~リストラーズ~

リストラーズの魅力の根本は「大人が本気で遊んでいる」ことだ、私にとっては。それば一番わか…

心に焼き付かなくなった

好きなアーティストの新曲を聴いても、心が動かなくなった。 初めて自分で買ったレコードは村…

新年が苦手

新年の改まった空気感が苦手だ。 一年の始まりだから、ちゃんとしなきゃいけない。最初だから…

52歳の入学式

今年、仏教系の学校の通信教育部に入学した。 私は不安が強く、コロナのピークの夏には、怖く…

図書館とつながった、世界が広がったー障害者サービスー

私は病気のため、障害者手帳を持っている。外出はままならず、1時間も出かけるとぐったりして…

いつまでも小学生の夏休み

私の夏休みは続いている。それも小学生の夏休みが。 私は齢50を超えた。この歳になると、体…

枝豆の終わり、夏の終わり

近所の直売所での今年の枝豆の販売が終わった。 枝豆は私の数少ない夏のお楽しみ。農家の直売所で買うようになって、そのおいしさに驚いた。スーパーの枝豆と全然違う。そりゃそうだ、その日の日の出前に収穫された葉も根もついた丸ごとの枝豆を、午前中に買って昼前に茹で上げる。茹でたては、ほくほくして最高においしい。 枝豆は人気があって争奪戦なので、販売開始時間に買いに行く。無事に買えたらそそくさと家に帰って、暑い台所でさやを切り離す。暑いのは大の苦手だが、好物がからめば話は別。首掛け扇風

もったいないような死にたいような

私の健康寿命の残りはあと20年くらいかもしれない。そう思うと時間がとても、もったいなく感じ…

選挙の「開票」はこうやっています ─見ることができます─

大きな選挙があると、時々ちらりとテレビに映し出される開票風景。体育館の中の大きなテーブル…

頭痛で月10日以上薬を飲みますか ─薬物乱用頭痛─

たとえ医者から処方された痛み止めを飲んでいても、薬物乱用頭痛になるおそれがあることをご存…

ざまあみろ、私の勝ちだ

用があって元夫の戸籍を取り寄せた。元夫が再婚しているかもしれないから、戸籍を見るのが少し…

なんで生んだんだ ─親ガチャ

なんで私を生んだんだ。頼んでなんかいないんだよ。 50歳を過ぎた今でもときどき思う。私はい…

結婚指輪を切りました

急に暑くなった日の夜中、私は左手薬指に痛みを感じた。そこには肌身離さずつけている結婚指輪…

小学生の私からの宿題

40年の時を超えて、小学生の私からの宿題が届いた。小説のプロットである。小学生の頃から物を書くのが好きだった私は、「アイデアノート」に書きたい作品の構想を記していた。その「アイデアノート」が出てきたのである。 眠れぬ深夜、20年以上開かずの箱だった箱を開けてみた。そこに「アイデアノート」が眠っていた。存在を覚えてはいたがとっくに無くなったと思っていたノートが、40年の時を経て突然登場したのである。 見てみると、ひらがなだらけの文字。ところどころ読みにくい子どもの字であれこれ