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⓶目じりのシワと母たらしジロウ/生きる力をくれる小さなジェントルマン

第3章【子育てと私。ほぼほぼタロジロ

愛息子タロジロへの子育てラブレターです。 
お母ちゃんの不器用な日常を記録します。 
 
タロジロに大切な人ができたとき、真の優しさでもってその人と向き合えますように。 
 
今日も明日もお母ちゃんはタロジロを愛しています。
 
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2021年5月26日水曜日。  
 
お母ちゃんに気づいて駆けてくる8歳ジロウ。
また背が伸びたかな。  
 
なんてことない日常の下校。 
子どもたちの笑い声がこだまする。  
 
 
 
ジロウはお母ちゃんの腰にキュッと吸い付く。
通学帽からのぞくハチキレル笑顔。
愛おしすぎて微笑むしかないお母ちゃん。 
 

増えゆくお母ちゃんの目じりジワ。
可愛いタロジロのせいに違いない。 
 
 
 
 
ともに笑える我が子との一瞬はきっと神さまからのギフトだ。 
 
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ジロウはしれっとジェントルマン。 
 
 
気づいたのは3歳くらいだったかな。 
 
私とタロウとのいつものおやつタイム。 
ある時期から私の量が増えるようになる。 
 
 
タロジロの大好きなバナナケーキ。
ジロウは小さな手でボロボロにして半分こ。 
もちろん均等になんてならない。 
 
サイズを悩ましげににらめっこするジロウ。
大きなバナナケーキを選ぶ。 
 
「オカアチャン ドージョ。オイシイデ」 
 
 
バナナケーキに添えられる愛くるしい笑顔。 
 
「ありがとう。お母ちゃんうれしいな」 
 
私は目じりのシワ全開だ。 
 
 
 
するとジロウの顔がひまわりになった。 
 
 
 
一方、向かいの席でニコニコするタロウ。
 
「ジロウ優しいな。ほなタロウのあげよ」 
 
ジロウのお皿にもバナナケーキがやってくる。 
 
 
もはや目じりに刻印確定の私。
 
「タロウも優しいな。ほなお母ちゃんのあげよ」
 
 
  
 

この日以来、ジロウの分けっこは定番になる。 
 
3人のお皿をただ巡る同じおやつ。
 
 
 
 
でもやってくるのは笑顔と優しさだったんだ。
 


 
5年後の8歳ジロウ。
限られた私とのおやつタイムでふたりきり。 
 
「お母ちゃんこれ食べ。おいしいで」 
 
 
 
 
いまだ可愛らしく健在だ。 
だけど大好物はひとりでペロリ。

かたわらで眺める私の目じりには幸せの証。



一緒に暮らせなくなって半年過ぎたころかな。
タロウはジロウではなく私にくれるようになる。

静かなお母ちゃん争奪戦だ。

 
タロウがいたら体重もますます増えちゃうな。

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梅雨空での密会別日。
 
 
車のエンジンをかけるのが趣味のジロウ。
助手席に座るときはいつも運転席から乗り込む。 
 
 
だけど運転席で一旦停止するジロウが進んでゆく。 
 
いそいそと助手席に移動しながら私を手招きするんだ。 
 

「お母ちゃん濡れるで!はよう乗りない」 
 
  

土砂降り雨の日も同じ。

タロウの手を引くジロウ。
傘を持たないアホお母ちゃんの背中を押すんだ。 
 

「なんで傘ないねん!はよう入りない」



どのみち涙で私は顔が濡れるんだな。
 
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お母ちゃんちで車から降りる25日のジロウ。 
 
ドア横で待ち構えるお母ちゃん。
プニプニの頬を冷たい手でムニっと挟む。 
 
 
すると。
いつもポカポカのジロウは「気持ちいいっ!」って笑うんだ。

「冷たいっ」って肩をすぼめるタロウは元気かな。 
 
 
一瞬目をギュッとつむったジロウをお母ちゃんはミツメル。 
 
 
「毎日大好きやで。ジロウの思てる50倍は好きやからな」 
 
 
手の冷たさに慣れたジロウの目がまた細くなる。
太陽みたいなポカポカ顔だ。 
 
 
 
 
「ジロウはその50倍お母ちゃんのこと好きやで」 
 
 
 
 
うれしいのにおかしいな。
涙が溢れそうだ。 

 
普遍の愛をくれる小さなジェントルマン。 
 
 

 
生きる力をありがとう。 
お母ちゃんも愛してんで。
 
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ーーーー⓷につづく
FB編 2021.05.28投稿
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▼生きる勇気をもらった「西野亮廣氏」と「えんとつ町のプペル」

▼単独親権制から共同親権制へ!みんなでシステムエラーを直せたらステキすぎる!!


ひとりでも多くの子どもたちが
両親はもちろんたくさんの大人から
愛を注がれますように

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