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TSUMUGIのお米づくり - 稲刈り

こんにちは、TSUMUGIのあいです。
TSUMUGIの田んぼでは、8月下旬から9月にかけて、稲刈りをしました。
稲刈りの作業は想像以上に難航しましたが、予想を大きく上回るたくさんのお米が収穫できました!

前日の準備~服装と持ち物のポイント

①腕や足を覆う服装
稲にはガラス質の繊維が含まれていて、直接触れると肌荒れを起こしてしまうことがあるそうです。暑くても長袖かアームカバー+長ズボンを着ましょう!軍手もお忘れなく。

②長靴
稲刈りの時期の田んぼは水が減っているとはいえ、足が取られそうなくらいぬかるんでいるところもあります。田靴か、なければひざの真ん中以上の丈がある、脱げにくい長靴がおすすめです。

③熱中症対策
まだまだ猛暑日になることもある時期なので、熱中症対策は大事です!飲み物は多めに持って行きましょう。首にも直射日光が当たらないよう、つばの広い帽子やタオルがあるといいです。

稲刈り作業の流れ

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田んぼに向かうと、黄金色の稲穂がたくさん!
一般的に、稲の収穫はコンバインで一気に行いますが、TSUMUGIでは基本的に手作業で収穫します。

ちなみに、コンバインを使う場合でも、機械で刈り取れない部分は手作業で稲刈りをするそうです。
近くの田んぼで稲刈りをしていた農家さんは、台風で倒れてしまった部分の稲を手作業で刈っていました。

手で稲刈りをするときには、手鎌を使います。
稲を一束つかんだら、手鎌で下から15cmくらいの位置を刈っていきます。刈る位置はだいたいでOKです。
意外と力が必要なので、思いっきり刈り込みます。慣れれば2回ほど刈りこめば一束を刈り取ることができるようになります。

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刈った稲は、片手で握れるより少し多いくらいの量を一束にして、2束をクロスさせるように置きます。クロスした下の部分は20cmくらいが目安です。
稲穂を麻紐で縛ります。稲穂は乾くと縮んでしまうので、きつく縛るのがポイントです。紐を2回ほど巻きつけて、蝶結びか片結びにします。

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ある程度刈った稲がたまってきたら、稲を刈る係と紐で結ぶ係を分担して、コツコツ進めていきましょう!

紐で縛った稲穂の束は、先日切り出した竹で作った「はざ」に並べて天日干しする「はざがけ」をしていきます。

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↓竹の切り出しの様子はこちらにまとめています。

(リンク)

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干している様子はいかにも秋の田んぼの風景!という雰囲気ですが、コンバインで稲刈りをする場合はその場で脱穀(籾を稲わらから分離すること)までを行ってしまうので、稲ごと干す作業はありません。
機械で脱穀する場合でも乾燥させること自体は必要なので、その日のうちに乾燥機にかけるそうです。

今年の田んぼの反省点

基本的な作業は難しくないのですが、実際に稲刈りをしてみると想像以上の苦労がありました。

TSUMUGIの田んぼは無肥料・無農薬で育てており、もちろん除草剤も撒いていません。そのため、田んぼには雑草がたくさん生えていて、雑草に紛れてしまった稲の束を見つけるのが大変なのです。
月に1、2回ほど草取りはしていましたが、あまり人数が集まらなかったこと、雑草が想像以上にパワフルだったこともあり、雑草の成長に草取りがまったく追いつかず…。

草取りについてまとめた記事にも書いてありますが、草取りを楽に終わらせるためには、田植えのときに稲をまっすぐ植えることが必要。

稲をまっすぐ植えると草取りが楽になり、草取りができていると稲刈りが楽になります。また、栄養を雑草に取られることもなくなります。
田植え~稲刈りまで、すべての作業はつながっていると実感しました。

稲刈り初日(8/29)は16人のメンバーで作業をしましたが、一日作業して終わったのは全体の1/4(1/2反)まで。
日数と人手、最終的には機械の力も借りて、なんとか2反全ての稲刈りが完了しました。

それでも、たくさん収穫できました

作業は想像以上に大変でしたが、その苦労が吹き飛ぶくらい、たくさんのお米が収穫できました。
元々は2反で300kgくらいのお米が収穫できることを見込んでいましたが、実際にはなんと500kgにもなりました!
一人当たり6kgものお米を分け合うことができた計算です。

ここからお米を食べられる状態にするためには、稲穂から籾を分離する「脱穀」や、籾殻を取り除いて玄米の状態にする「籾ずり」が必要です。
最後に精米して袋詰めし、メンバーの元に届けられ、ようやくみんなでお米を分け合うことができます。

TSUMUGIで田んぼをやってみて、おいしいお米を食べるためには、たくさんの人の手が必要だと肌で感じることができました。
お米ができるまでの過程にも思いをはせながら、おいしくいただこうと思います。


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