見出し画像

宿泊型産後ケア、迷ったけど使って本当に良かった

自治体の産後ケア事業を利用して、宿泊型産後ケアを一泊二日×2回利用しました。1回目は産後2ヶ月を迎える頃@スワンレディースクリニック、2回目は産後3か月目@東京都済生会中央病院です。

利用を迷ったのは私だけ?

私自身、出産直後は利用していいんだろうか…とかなり迷っていましたが、利用した今となっては悩まず利用することをおすすめします。
当初なぜ利用をためらったかと言うと、自治体HPの利用対象者に

心身の不調や育児不安があり、支援が必要な方

とあったからです。
確かに産後メンタルで涙は出るし、連日の抱っこ・おむつ替えで腰は爆発しそうだし眠いし、初産なので育児は不安なことというかわからないことばかり。
でも自分の状態の程度が支援が必要と言えるものかわからないためか、“心身の不調がある“ということをなんとなく認めたくないのか、本当に使っていいのかなとずっとモヤモヤとしていました。
ちなみに、我が家の育児環境は以下の通りです。

  • 夫婦ともに会社員。私は育休中で夫は育休取得できず(上司が取得してほしくない空気を出していた模様。許せん…)

  • 夫の勤務形態:週2日程出社、あとはテレワークだが日中は打合せが多く仕事部屋から出られない時間のほうが多い。

  • つまり完全なワンオペは夫の出社中のみ

  • 夫は元々家事を積極的にやってくれるタイプで、育児も当然一緒にやっていこうというスタンス(こればっかりは本当に恵まれていると思う)

  • 実家:私の実家は父が長期入院を終え退院するタイミングに重なり気軽に里帰りできない状況。夫の実家も帰ろうと思えば帰れる距離感だが、自分の実家よりは気を遣うことが想定されたので産後メンタルのなかで進んで帰ろうとは思わなかった。

  • つまり、親の協力を得ようと思えば得られるが頼ることに消極的だった。

もっと大変な状況の方もたくさんいると思います。実際友人にはほぼ丸一日ワンオペの人もいたので、その状況と比較して恵まれている状況なのに私は「支援が必要」に該当するのか?というモヤモヤがありました。

それでも最終的に利用を決意できたのは心身の疲れに加えて出産前に会った友人(2児の母)から「産後はマジでやばい。税金払ってるんだから使えるものは使う精神で活用すべし!」とアドバイスをもらっていたため。
アドバイスをもらった当時はまだ実感がなかったのでそういう考え方もあるかな‥という程度でしたが、その言葉を思い出し、頼っていいものがあるなら頼ってみようと産後ケア施設に電話したのでした。

気を張りすぎている自分に気づく

私の住む自治体では計4泊5日まで助成を受けられます。初回利用では1泊2日、スワンレディースクリニックにお世話になりました。産後ケア施設滞在中の過ごし方は助産師さんにも助言いただいて
・子の機嫌がいい午前中は同室で過ごす
・それ以降は授乳のとき部屋に子を連れてきてもらう
・夜は授乳もお任せして睡眠を取る
という形にしました。

1泊2日過ごしてみて感じたこと

  • 美味しいご飯が勝手に出てくる環境最高!・・・慣れない育児をしながら大人の食事を用意するのが物理的にキツかったのはもちろん、母乳のために栄養バランスを考えなきゃいけないのにできていないということが自分に対するがっかり感として蓄積していたことを改めて感じました。

  • 産後初めて夜通し6時間近く寝られた!

  • 初めて我が子と離れる時間をもったことで「我が子の命を守る!!」と力み過ぎている自分に気付いた

利用前は「がっつり預けて休むぞー!」と意気込んでいたのですが、実際は子と離れることが不安になっている(後ろめたさを感じている?)自分がいて、強迫観念みたいに子の命を守ろうとしていたのかも、としみじみ思ったりしました。その不安感が「午前中は同室で過ごす」という中途半端な滞在プランに現れています笑。
産後の不安定なメンタルで、終日預けます!と言ったら母親失格と思われるんじゃないか…ぐらいの勢いでマイナス思考だったんだと思います。
このときに「私、気を張りすぎ!」という気付きがなかったらずーっと気を張り続けてさらに疲弊していたのかと思うと、利用して本当に良かったです。

安心して休息できた、2回目の産後ケア利用

残りの助成を使って東京都済生会中央病院に1泊2日入院しました。本当は2泊3日したかったのですが制度の利用期限である生後4ヶ月になる日までにタイミングが合わず。2泊3日したかった…!と強く思うほど快適に過ごさせてもらいました。
こちらでも助産師さんと相談し、
・基本別室、授乳の時だけ部屋に子を連れてきてもらう
・消灯の21時以降は完全預かり
という過ごし方にしました。

預けることにまだ若干の罪悪感を感じながらも、家に帰った時に笑顔で育児ができるようにここはしっかり休むべき!と思えたのは我ながらちょっとした進歩。
そして助産師さんも「綺麗事言ってられないからいいのよちゃんと休んで!」と言ってくださってさらにほっとしました。
子の様子はというと、授乳で部屋にきて私の顔を見るなりめちゃめちゃ笑顔・ハイテンションであーうー!とおしゃべりしまくっていて、なかなかおっぱいを飲んでくれないほど。預かりのあいだ親が同じ空間にいないことがわかっていたのかなと思うと少し切ない気持ちがしましたが、子の満面の笑みをたっぷり浴びさせてもらってメンタルもチャージできました。

振り返り

利用タイミングについて
①産後ちょうど2ヶ月を迎える頃に1泊2日、②産後3か月目に1泊2日、の2回に分けた宿泊型産後ケア利用でしたが、夫の育休なし・里帰りほぼなしの我が家としては、まず第一に疲れの溜まり具合からしてベストに近い活用タイミングと期間だったと思います。
また、2回目利用の際は助産師さんから月齢に照らして発達具合がどうかというフィードバックと発達を促す遊びについてのアドバイスをいただけたので、3・4ヶ月健診に向けた良いチェックタイミングになりました。
利用期間について
一度にまとめて4泊5日利用するのも魅力的ですが、家に戻った時との落差(特に食事の栄養バランス)が激しくてガッカリ感がすごそうなので笑、気にしいな私には向いていないかなと感じました。1泊2日が気軽だしちょうどいい。
利用施設について
私は2施設利用させてもらいましたが、設備面とケアのスムーズさから東京都済生会中央病院が特に最高でした。これについては別記事で詳細を書き残そうと思っています。兎にも角にも、どちらの病院も分娩対応などもある中で産後ケア利用者を丁寧にケアしていただいて本当にありがたい限りです。

最高だったけど…第二子以降はどうすればいいんだっけ?

久々に身も心も休息できる時間を得ることができた宿泊型産後ケアの利用。私は第一子出産後の利用だったので、施設選びに制限はありませんでした。
でも第二子を出産した友人のサポートで施設探しを手伝ったところ、上の子も同室に泊まれるといった記載があったのは1ヶ所だけ。そして同室で過ごすためには部屋のグレードアップが必要で一日あたり3万円近い自費負担が追加になるとのこと…。
これは第一子の時しか謳歌できないサポートなのでは??と気づいてしまいました。

民間の産前産後ケア施設を利用するよりは支援で安くなるとはいえ、このお金でもっとこんなことできるよなぁと考えてしまう悩ましい金額(私の金銭感覚では、ですが)。もし利用するとしたら上の子を家族に見てもらってお母さんと赤ちゃんだけ産後ケア施設に泊まる、となりそうですが、我が家にあてはめ想像すると私は休めても夫は休めないはず。そうなると宿泊型以外の公共サービスでなんとかするしかない?などなど、、
2人目ってこういうことも考慮しないといけないのねという何とも歯がゆい学びを得ました。

色々書きましたが、宿泊型産後ケア自体は産後間もない親子にとってものすごくありがたい事業だなと実感することができました。
ファミサポやら他の制度などもうまく活用しながら、親子ともにごきげんに過ごす工夫をしていきたいと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?