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老舗食品ECサイトの購入体験を深めるアイディアを考えてみた

こんにちは。株式会社つみきでライターとディレクターをやってます、3度のメシより酒が好きな38歳です。

先日嫁さんからバレンタインデーにチョコレート……ではなく、酒盗&おつまみセットをいただいちゃいました。そんなわけで、さらにお酒がススムくんな日々です。

しいの食品

とても美味しいこの酒盗をつくっているのは、しいの食品というメーカーさん。明治創業の120年以上も続く老舗でした!

「酒盗といえば、しいの食品」というコピーのとおり、マグロとカツオの酒盗は国内トップシェア。「酒盗」とググると、しいの食品さんの公式サイトが出てくるメジャーブランドです。

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好物の「蛍いかの沖漬け」を、自分で購入しようとオンラインストアを訪れたところ、Shopifyを導入していることがわかりました。

つみきでは、Shopifyを用いたEC事業を支援する『D2Cデザインパートナーサービス』を提供しています(宣伝!!)。

そこで、

これもご縁ということで、しいの食品さんのオンラインストアをより魅力的にする(であろう)アイディアを、いちユーザーとして(勝手に!)考えてみることにしました。

TOPページ

まずTOPページから見ていきます。

選択式の商品カテゴリーからはじまり、人気商品ランキング、おすすめ商品、レシピなどがズラリ。

バナー主体で構成されており、豊富なラインナップから選べる楽しさがあります。配送や送料に関するアナウンスも明確ですね。


☝️私のアイディア

TOPページのファーストビューに看板商品の酒盗をドーンと表示するのはどうでしょうか。

たとえば、酒盗を肴に一杯やりたくなる写真や、ホカホカの白いご飯に酒盗をのせた写真もいいですね。

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参考事例として、同じく明治創業の神戸牛専門店・辰屋のShopifyをつかったオンラインストアでは、ファーストビューで美味しそうに焼ける肉をこれでもか!と打ち出しています。

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TOPページにそのブランドを象徴する看板メニューを載せるのは、オーソドックスながらビジュアルの作り方によってまちがいなく響く方法です。

しいの食品さんの場合は、原材料となる新鮮なマグロやカツオ、漁港の写真、酒盗の製造風景も候補になりそうです。

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また、

ページ全体として、バナーを並べた構成はサイト運営上、更新をしやすいですが、見る側にとってはやや雑多な印象を受けやすいので、整理するのもよさそうと感じました。

商品ページ

商品単体(瓶)のほかに、茹でたじゃがいもとセットの写真、調味料としての使用イメージ写真などのバリエーション。テキスト情報もわかりやすく整理されています。


☝️私のアイディア

商品購入を後押しする策として、購入者のレビュー機能をつけるのはどうでしょうか。

というのも、しいの食品さんはTwitterアカウントを積極的に運用されていて、フォロワー数は2万人以上! 購入者からは晩酌や晩ごはんの写真付きで、多くの投稿がされています。

ほかのツイートからも察するに、満足度の高い購入客が多いことが伺えるので、購入検討中の方の背中をポンと押してくれるような、高評価レビューが集まることが期待できます。

機能設置後は、購入後のメールや同梱ツールでレビュー投稿を促すのが有効でしょう。

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Shopifyでは、さまざまな形式のレビュー投稿機能を実装できます。

たとえば、写真付きでレビュー投稿した購入客にクーポンをプレゼントする、といった仕組みを設けているオンラインストアもあります。


☝️私のアイディア

商品ページにレシピが載っているとより親切だなと感じました。

しいの食品さんのオンラインストア、公式サイトには酒盗や塩辛を使ったさまざまなおすすめレシピが掲載されています。

酒盗チャーハン、うまそう...🔥

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各商品ページに、その商品を使ったレシピが載っていると、商品ページだけで一通りの情報を得られて便利です。

さらに、

しいの食品さんはYouTubeの公式アカウントも運営されていました。こちらの簡単レシピや商品紹介の動画を掲載するのも有効です。


ブランドストーリー/特設コンテンツ

最後にもうひとつ。

オンラインストアには商品情報以外のコンテンツがありました。

たとえばこちら、「酒盗の名前の由来」。

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”まるで酒を盗むかのごとく、どんどんお酒がすすむ”、ゆえに「酒盗」と名付けられたのですね(深く納得)。

このほかにも、「酒盗の製造プロセス」「酒盗がもつ旨味・効能のガイド」なども掲載されています。

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こうした製法やブランド周辺の情報は、商品そのモノにプラスαの要素として、ファンやリピーターを生む上で大きな役割を果たします。

特に、「どんな想いで商品をつくっているか」というブランド固有のストーリーを発信することは、顧客の愛着を育むために重要な要素です。

”購入してもらう”と同時に、”好きになってもらう”体験をオンラインストアで実現するためのメインコンテンツのひとつになり得ます。

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しいの食品さんは明治時代の創業ということですから、語りえるブランドヒストリーをきっとお持ちなのではないでしょうか。(以下画像は公式サイトより)

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ちなみに、

4月10日は酒盗の日!これは、しいの食品制定によるものだそうです。

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こうしたユニークな情報が、しいの食品さんのオンラインストアではサイトの各所に点在しており、顧客によってはたどり着けない懸念があります。


☝️私のアイディア

そこで、以下のようなメニューを新設して、プラスαとなるブランド情報を整理するのはどうでしょうか。

■しいのストーリー
 
→どんな想いで商品をつくっているか、創業からの歩み
  ※酒盗の日のこともココで!

■こだわり製法
 →酒盗の製造プロセスを写真やイラストつきで紹介

■酒盗のヒミツ
 →酒盗の由来・歴史、旨味成分のガイダンス、効能(オルニチンがしじみの約7倍!! など)

公式サイトにある情報と重なる部分はありますが、公式サイトに委ねずに、顧客がオンラインストアのみで情報取得〜購入を完結できるようにする、という改善案です。


キャラクターの活用

公式サイトで、丸松君というマスコットキャラクターを見つけました!

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彼にオンラインストアでも活躍してもらうのはどうでしょうか。

たとえば、

●サイト内で「いらっしゃい!」と挨拶する
●酒盗の豆知識を案内する
●商品の購入ボタンを押すと、「ありがとう!」とお辞儀する
●問い合わせチャットを彼とやりとりする体裁にする 

など。

顧客とのコミュニケーション役として随所に登場してもらうと、ストアに接客感が出て楽しそうですね。

Shopify導入ストアのキャラクター活用では、イラスト化した店主が随所に登場する辰屋の例があります。


おわりに

今回は、個人的な体験から、しいの食品さんのオンラインストアをより魅力的にできる(かもしれない)アイディアを勝手に考えてみました。

コロナ禍でECサイトが増える昨今。これからのオンライン購入では、「ブランドストーリー」「使いやすさ」、そして「接客感」のある体験がカギになりそうと感じている今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


ちなみに...

しいの食品さんの「蛍いかの沖漬け」は、味付けの塩梅がちょうどよく、ちょっと呑みすぎてしまうくらいに美味しい。おすすめです🍶

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株式会社つみき UIデザイン事業部ではブランドのEC事業を継続的に成長支援する『D2Cデザインパートナーサービス』を提供しています。 ぜひ一度お問い合わせください!


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