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リカオンに始まりマレーバクに終わる【ズーラシア】

2021年5月29日(土)によこはま動物園ズーラシアに行ってきました。
noteでズーラシアの記事を書くのは初めてなので、私の定期ルートとか、楽しみ方を紹介します。今後も園館最初の記事はこってりめに、二回目以降はあっさりめで行こうと思います。

☆今日のポイント
・スタートは中山駅から、お昼を食べてゆっくりスタート
・北門から正門へ向かうと効率良いよ、リカオンからはじめよう
・サバンナの広さを味わおう
・日本の山里から中央アジアエリアへ
・アジアの熱帯林でマレーバクを味わう
・植物も味わい深い

スタートは中山駅から、お昼を食べてゆっくりスタート

皆さん、朝は得意でしょうか?寝ている動物も好きなのですが、やはり動いている動物に会いたいですよね。飼育員の方に聞くと、オススメなのは動物園の開園直後、寝室から放飼場に出てきた直後が動きが活発ですよとよく聞きます。その通りだと思います。

が、残念な事に夜行性の私は朝が苦手です……。
さすがに遠征したときは頑張って早起きしますが、よく行く動物園は早起きを諦め、お昼頃に動物園の最寄り駅到着を目標に向かうことが多いです。
今回も12時頃に中山駅に着きました。中山駅周辺はお店も豊富でどこでランチをとるか迷います。晴れならお弁当を作ったり買ったりしてズーラシアで食べるのもアリですね。

最近、はまっているのが駅から少し歩いたところにある「トラットリア ドルチェ」というお店です。

https://greensmile.yokohama/?p=14186

色々とメニューがあって迷いますが、サービスランチにしました。メインに加えてドリンクとライスもしくはスコーン&フォッカチオが選べます。この日のメインは名前忘れちゃったんですが、豚肉を焼いたヤツ(ピッカータとかそんな感じだったような……)です。

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見て分かるとおり、美味しかったです。豚肉は赤身を使っていて柔らかく、濃厚なソースとよく合います。中身がつまったスコーンと、ふわふわのフォッカチオと一緒に食べると一瞬で無くなりました。
ズーラシアはアップダウンのある園路を長時間歩く事になるので腹ごしらえは重要です。

動物園巡りのメインはもちろん動物園そのものなのですが、周辺や最寄り駅を散策するのもいろんな発見があって楽しいですよ♪

北門から正門へ向かうと効率良いよ、リカオンからはじめよう

運動不足な私は中山駅まで戻ってバスでズーラシアに向かいます。渋滞していることが多いのでじらされますが、今日はどんなシーンに出会えるだろうかと妄想を展開してテンションを上げていきましょう。バスはようやくズーラシア正門に到着しますが、気持ちをグッと抑えて終点の北門で降ります。

ズーラシアはかなり広く、正門と北門は両端にあたります。帰りのバスは正門からしか出ていないので、正門からスタートすると最奥のサバンナエリアまで行って、また同じ道を帰る必要があります。朝イチからであればまだしも、お昼過ぎスタートで往復するのは無謀です。なのでスタートはほぼ北門です。

まず向かうのはリカオン舎です。運が良ければ走り回っているリカオンたちに出会えるのですが、この日はまったりモードでした。仲良く寄り添って寝ているのが可愛いですね。

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寝ているとスルーされちゃいがちなのが悲しいところですが、寝ているようでも耳だけは動いていたり、気になるときにはちょいちょい顔を上げてみたりとじっと観察しているといろんな発見があります。リカオンの場合、園内バスが通ったりすると反応したりするので、寝ていても少し時間をかけてみることをオススメします。

サバンナの広さを味わおう

ただ、この日はリカオンたちが寝てくれていて幸いでした。起きていればリカオン舎から動けず、その後が慌ただしくなっていたでしょう。リカオン舎から奥に向かって死んだように寝転ぶケープハイラックスを確認します。最初はちょっとびっくりしますが、元気なので大丈夫です。

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ライオンはやはり人気ですね、人だかりが出来ていました。目の前にブイがあるおかげでにゃんこ感が増していて可愛かったです。これだけ近くでライオンに会えるとテンションあがりますよね。

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そしてサバンナの大草原へ。狭い放飼場が多い日本の動物園で、この広さを見るとちょっと感動です。こればかりは写真だと伝わりにくいので、是非実際に訪問してください。キリンとシマウマ、エランドに加えて偶数日にはチーターが混合展示されています。動物園で草食獣と肉食獣が一緒にいるのはなかなか珍しい光景です。

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サバンナエリアにはサバンナテラスというレストランがあります。ここではムアンバライスやムシカキといった聞き慣れない名前をしたアフリカ料理が味わえます。美味しいのでこのレストランでランチにするのもオススメです。

この日は既に食後だったのでレストランはスルーしようと思っていたのですが、そうはいきませんでした。イカ焼き屋が出ていたのです。イカが焼かれている方ではなく、粉もんの方です。通りがかりの人が「粉もんとソースは卑怯」と言っていましたが、その通り!
ズーラシアではほかにも揚げパンやかき氷、肉巻きおむすびといった誘惑が各所に配置されています。ご注意ください。

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日本の山里から中央アジアエリアへ

サバンナエリアで予想以上に時間を費やしてしまいました。時間はすでに14時を回っていて、そろそろマレーバクが動き始めているのではとソワソワしてきます。
途中にもオカピやヤブイヌなど魅力的な動物たちがいるのですが、足早に日本の里山エリアに向かいます。里山エリアはニホンザルやツキノワグマ、タヌキなど身近な日本の動物がいます。

いつもであればホンドギツネのコウシロウに会えるかどうか(通称コウちゃんチャレンジ)を楽しみにしていたのですが、とてもとても残念な事に先日亡くなってしまいました。「調整中」の文字が心に来ます。。。

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生きている以上、必ず訪れることではあるのですが、やはり寂しいです。飼育関係者の方の深い愛情と悲しみを思うとなおさら……。

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/details/post-2907.php

そんななか、国内初の人工授精に成功したツシマヤマネコのニュースは嬉しいですね。

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/details/yamaneko1.php

里山エリアの終盤、コウノトリ舎では営巣が行われていました。一羽が枝を運び、もう一羽が枝を整えています。見ていると、太い枝をくわえているのが見えました。

どう見てもバランス悪そうですし、今にも落としそうに見えます。その状態で飛べるのか?と思っていたのですが、見くびってました。見事に巣に持ち帰ることに成功!くわえる力って凄いんですね。こういう新発見に出会えるのが動物園の魅力です。

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里山エリアを抜けると高地アジアエリアに着きます。ドールやテングザルに挨拶してキノボリカンガルーへ。キノボリカンガルーはズーラシアでしか出会えない動物で、その名の通り木に登るカンガルーです。なんとも愛らしい表情と仕草、カステラのような美味しそうな身体、結構ごつい爪に魅了される人も多いのだとか。私も大ファンです。

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ただ、ファンが多いのと観覧場所が狭いこともあって密になりがちです。この日も人だかりが出来ていたのと、地面に降りていて見えにくかったこともあって後ろ姿を一枚だけ撮って我慢することにしました。

当然ですが、動物園の動物は私たちを楽しませる為に生きているのではありません。彼らは彼らなりに生きていて、日々行動しています。思惑通りにはいきません。これは人間同士でも同じですね。

~に何が何でも会いたい、~している所を絶対に拝みたいと気合いを入れすぎず、適度に力を抜いてその場その場で面白いところを見つけるのが疲れないコツかなと思います。もっとも、初訪問時とか遠征したときはなかなかそんな心の余裕は持てませんけどね。

アジアの熱帯林でマレーバクを味わう

で、そんな余裕ぶっているといよいよ時間が無くなってきました。後ろ髪を引かれながらフンボルトペンギンやユーラシアカワウソ、アムールヒョウ、ウォークインバードケージをスルーしてアジアの熱帯林エリアを目指します。(オウギバト見たかったなあ

アジア熱帯林エリアのアイドルはこちら。マレーバクのロコちゃんです!!

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見事な白と黒のツートンカラー。なんだか今日はいつも以上に綺麗な気がします。なんだかしっとりつやつやしています。そして蹄の付け根のピンク色の部分が素晴らしい。

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どうやらプールで泳いでいたからしっとりしていたようです。野生のバクにとっては水場は非常に重要で、バクの身体も水に適応しています。下の写真を見て分かるとおり、鼻と目、耳が一直線に並んでいますよね?身体を水中に隠しても匂いを嗅いだり、周囲を見たり、音を聞いたり出来るのです。

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正面から見るとこんな感じです。最高に可愛くないですか?冬でも水に入らないこともないですが、やはり気温が上がってくるとプール頻度がアップします。

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バクっていつも寝てるイメージがあると思うのですが、バクは薄明薄暮性といって、夜明けや夕方に活発に活動します。なのでお昼は寝ていることが多いんですね。バクを見るなら開園直後か閉園前がオススメです。
日によって違いますが、閉園の1時間~2時間前くらいに起き始めることが多いと思います。あと、雨が降るとテンションが上がるのか活発さが増す気がします。

昼間は寝ていることの多いバクもいったん起きると、歩いては匂いを嗅ぎ、縄張りを主張するスプレーをして、水に入って用を足し、生えている草を食べたりずっと動きっぱなしのことが多いです。
鼻を揺らしながら歩く様子などたまりません。

あと、水中に潜るときには耳に注目してみてください。水が入るのを防ぐためか、耳をキュッと閉じます。流線型の体つきも水中に適応した結果ですね。

上陸の際は足の裏を要チェックです。バクは泥の上を歩いたりすることも多いため、足の裏が柔らかくなっています(なので放飼場も柔らかい土が多いです。雨の日は足跡がキュート)。水に濡れてつやつやする足の裏が、ぷにっとするのは眼福です。

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バクの見所はまだまだありますが、終わらないので今回はこの辺で。
多くの場合、マレーバク舎でほとんど時間を使い切ってしまって、閉園前に正門に急ぐことになりがちです。

ちなみに、正門を出るとギフトショップが待ち受けているので覚悟を決めてください。気が付くとバクグッズが何個か増えていることでしょう。

植物も味わい深い

動物園なので動物を見ることがメインになるのですが、余裕が出来たら植物にも目を向けると楽しいです。ズーラシアはエリアごとに植えられている樹が違っています。
私はまだ植物の知識は全然なのでなかなか識別出来ないのですが、雰囲気が変わったなということに意識を向けるだけでもズーラシアをより深く味わえます。

例えば、カンガルー舎の近くにはオーストラリア原産のブラシノキが沢山生えています。水筒洗えそうな感じですね。

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ズーラシアに限りませんが、動物園は郊外に立地することが多いためか、とても自然豊かです。コケやキノコが生えていたりもします。

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亜寒帯エリアとオセアニアエリアの境界付近、トウホクノウサギ近くの丘にはギンリョウソウという不思議な草が沢山生えていました。このゾーンはキノコがもっさり生えていたりして面白いです。

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おわりです

動物に魅力があるのはもちろんのこと、ズーラシアは園のつくりがとても面白いです。今回は紹介出来ませんでしたが、動植物以外のオブジェもそのエリアに沿ったものになっており、ただ歩くだけでも楽しめます。当分、海外旅行に行けなさそうなので、横浜で世界旅行を楽しむというのはいかがでしょうか。

なんだか思ったより長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

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