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リスの小径はここかしら♪【井の頭自然文化園】

2021/6/5(土)に井の頭自然文化園に行ってきました。井の頭自然文化園も半年以上ぶりなので久しぶりです。この日も最寄りの吉祥寺駅にはお昼到着で駅近くの焼き肉屋で栄養をつけてから訪問しました。動物園にしては珍しく、都市部にあるのが特徴ですね。

まずは園内散策

まずはモルカーのヒットで脚光を浴びたモルモットです。ふれあいコーナーは休止中だったのですが、家族連れが何組か居て相変わらずの人気っぷりでした。

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近くに行くと鳴き声が聞こえます。

警戒中のミーアキャットです。見張り役も交代制だったりするんでしょうか。こうやって見てみると、爪が結構長いですよね。ガンガン穴を掘れそうです。

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こちらはヤクシカさん。まだ袋角の状態でうっすらと毛が生えています。角の輪郭が光って見えてなんだか神々しいです。

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ユーラシアカワウソのはなちゃんはお休み中でした。見えにくいですが、一応写ってます。ユーラシアカワウソは夜行性なのでなかなか動いているシーンには出会えません。夕方のお食事タイムが狙い目ですが、お食事タイムでも寝たままの時も多いので、はなちゃんの気分次第ですね。
絶滅してしまったニホンカワウソはユーラシアカワウソの亜種とされています。自然とヒトとの付き合い方について、ちょっと考えてしまいますね。

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フェネックもまったりムードでした。飼育員さんが近づくと急に元気になるのが面白いです。

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青になりました、お通りください

そして、一番来たかったのがここ。リスの小径です。

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井の頭自然文化園でもトップクラスの人気スポットですね。リスの小径ではニホンリスと同じ空間に入ることが出来ます。ニホンリスって巣箱に入っていてなかなか出会えないイメージがあるのですが、ここではもう目が追いつかないほどニホンリスに囲まれることが出来ます。夢のようです!

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長らく休園していたので警戒心が強くなったりしていないかな、と心配だったのですが杞憂でした。そこら中をリスが走り回っています。あまりに早いので一瞬で視界から消え去ってしまいます。連射しまくって何とか撮れたのがこちらです。

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カリカリという音が聞こえてきたら周囲を見渡してみましょう。クルミを囓る姿を拝むことが出来ます。これこそまさにザ・リスって感じですね。

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ずっと見ていれば割るシーンが見られるかも、とも思うのですがなかなか時間がかかります。上手いリスはクルミの合わせ目を削っていき、二つにパカッと割るのですが、下手なリスは合わせ目とは関係ないところから無理矢理穴をこじ開けて中を食べるようです。面白いことにこの割り方は母親から教えてもらうらしく、大人になってからは学習率が下がってしまうらしいです。また、リスの小径のリスたちよりも野生のリスの方が早く割ることが出来るのだとか。

リスの小径の出口のすぐ近くにはオニグルミが生えているので要チェックです。この日は実がなってました。

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リスの食事と言えば、餌場にも要注目です。スペースがあるにも関わらず、一度に一匹しか食べていません。ニホンリスは基本的に単独生活する生き物なので、一緒に食事とはいかないんですね。ニホンリスにとっては人間よりも他のニホンリスの方が警戒すべき存在なようです。

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なので、餌場に入る前に様子をうかがう姿も見られます。リス同士にも力関係があるらしく、強い個体は追い払ってしまう姿も見られます。リスの世界もなかなか厳しいですね。

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こちらは水を飲む様子です。気温が上がるにつれて水を飲む時間も長くなってきます。

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壁際にはリスのアパートが建ち並んでいます。ちょこっと顔を出しているのが可愛いです。アパートの上をぴょんぴょん跳びはねて駆け抜ける姿も見ることができます。

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毛繕いをしている姿も見ることが出来ます。冬毛とちがってモフモフ度は減ってはいますが、つい触りたくなるようなモフモフ具合です(触っちゃ駄目ですよ、噛まれて流血するかもしれません)。日頃のお手入れが大事なんですね。

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ちょっとレアな行動として、砂浴びをすることも。ひっくり返ってドタバタする姿がたまりません。

砂浴びを見ることが出来たときは良いリス日和ということになるのですが、この日は砂浴びを超える楽しい姿を見ることが出来ました。巣材にするためなのか枝を持って帰ろうとして上手くいかずに大騒ぎしています。

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なかなか諦めず、同じような行動を数回繰り返していました。見た目は賢そうなのですが、抜けた行動をするニホンリス、最高に楽しいです。

リスを堪能して小径を後にし、お隣の猛禽舎へ。日本にもいる鳥たちに出会うことが出来ます。ハヤブサ、格好いいですね。個人的な話ですが、最近は古代エジプトへの興味が高まっているのでエジプトの神であるホルス神が連想されます。確かにこの格好いい姿を見ると神様のモチーフにもしたくなりますよね。

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こちらはツミ。やっぱり猛禽は格好いいです。シュッとしてます。

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フクロウにウインクされた、ように見えますが、ずっとこの状態だったので半分寝ている?フクロウも半球睡眠するのでしょうか。

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動物以外も楽しい文化園

今まで紹介したとおり、井の頭自然文化園には魅力的な動物がたくさんいます。ただ、時間に余裕があるようなら動物以外にも目を向けるとさらに楽しめます。
梅雨時期の定番なのですが、地面にはキノコが生えています。動物園ではよくありますが、井の頭自然文化園は特にいろんな種類のキノコに出会えるような気がします。

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隙間からニョキッと

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コケとキノコの共演

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林の中に現れる童心居。夏が近づき、力強くなってきた緑が周りを取り囲んでいます。こんなところでお茶でも飲みながらゆっくり出来たら最高でしょうね。このあたりは人も少なく、少し気温も低いので暑い時期にはぴったりです。彫刻館で鑑賞しながら涼むのもオススメです。

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賑やかな動物がいるエリアから外れ、静謐な空間にたたずむ動物慰霊之碑です。少しの間、目を閉じて亡くなった個体に思いを馳せます。

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資料館のすぐ裏手、ツバキ園です。ツバキや木々以外にもコケやキノコが見られることが多く、好きなエリアです。こんなに素敵な空間が広がっているなんて、都会のまっただ中とは思えませんよね。

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園内各所には彫刻が置かれています。野外に置かれているせいか、季節によっても雰囲気が違っていて面白いです。

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この日は暑くて少し疲れたので売店でクリームソーダを買いました。予約制ということもあってか空いていましたが、売店の前は混雑していることもあるので、資料館あたりまで移動するとゆっくり休めます。
それにしても、クリームソーダって美味しいですよね。最後の方のアイスクリームが溶けてメロンソーダと混ざった部分を飲むのが好きです。

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井の頭自然文化園の魅力

前に訪問日記を書いたズーラシアや多摩動物公園と比べると井の頭自然文化園はコンパクトにまとまっていて、派手さは少ないかなと思います。ただ、紹介したニホンリスをはじめとして、アナグマやムササビ、野鳥など日本に生息する身近な生き物との距離が近く、その魅力に改めて気がつける点が素敵です。この日は、というかいつも時間不足で回れない事が多いのですが、分園である水生物園もなかなか面白いです。

加えて日本庭園や彫刻、平常時であればコンサートなども開かれていて、「井の頭動物園」ではなく「井の頭自然文化園」なんだなあと改めて思います。まあ、動物園も文化的な要素って結構あるとは思いますけどね。

二年前にはこんなイベントもありました。「いのかしらリス音頭」はニホンリスの魅力が詰まっているので是非聞いてみてください。

https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=&link_num=25526

最後に一点だけ。こんなポスターが入り口近くに貼ってありました。その通りなのでパスポート買いましょう!

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今回は以上です。お付き合いいただき、ありがとうございました。

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