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ハロウィンの起源は日本にあり!

皆さん、「ハロウィン」はお楽しみになったでしょうか。
今年はどんな仮装をされましたか?
誰にどんなカボチャを贈りましたか?
ちなみに私は落ち武者のコスプレをして片思いをしている人にカボチャの煮つけを贈りました。
もちろん想いも一緒に……結果は聞かないでください。

さて、このように日本ではハロウィンは仮装して恋人や友達など大事な人にカボチャを渡す日として定着していますよね。
しかし、ご存知のように欧米のハロウィンは日本のものとは少々異なります。
カボチャは贈るものではなく飾るもの、仮装するのは子供たちで、彼らにお菓子をあげる、これが欧米圏での一般的なハロウィンです。

多くの人はハロウィンは欧米由来の文化であると思っているかもしれません。
ハロウィンは古代ケルトのお祭りが起源だと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、ハロウィンの起源はアジアにあったのです。

奈良時代に中国から節句が伝わりました。季節の変わり目にお祝いをする風習です。
日本では五節句として端午の節句や七夕などが現代まで伝わっています。
しかし、五節句以外にも節句はありました。
時代を経て日本ではもちろん、中国でも風化してしまった節句があります。
失われた節句、もしくは裏節句と呼びます。

裏節句の一つに「春陰」というものがありました。
江戸時代の終わり頃までは九州の方で残っていた節句です。
春のちょうど陰に当たる日であり、「しゅんいん」もしくは「はるいん」と呼ばれていました。

「春陰」にはカボチャを食べるのが九州での風習でした。
「春陰」は出島を訪れたポルトガル人からヨーロッパ全土へと伝わっていくことになります。
奇しくもカボチャは九州に漂着したポルトガル船から伝わった野菜です。
ヨーロッパに広まっていく過程で古代ケルトの文化と交わり現代の欧米ハロウィンが形成されていくことになります。
悪魔や悪霊の仮装をするのは、融合したケルトの「サウィン祭」が祖先の霊や悪霊が現世に蘇る日だったことに由来しています。

「春陰」文化は明治時代には失われてしまいました。
しかし、令和の今、古代ケルト文化と融合した「Halloween」として逆輸入された文化が広まっています。
来年のハロウィンには、かつて「春陰」という日本文化でもあったことを思い出して楽しんでいただけたらと思います。

※諸説あります。

爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!