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社団戦の振り返り 1日目 1回戦(2)

前回の続きです。

前回の図8から43角、54銀と進んで下図。

図1 52手目 54銀迄

「角は切るもの」がモットーの私は当然同角成~65銀としましたが、じっと21角成とするのも有力でした。次に53銀と打つ狙いがあります。

子供の頃に将棋を教えてくれたアマ強豪の方が、「角に価値はない。角を相手に渡したら角を動かして勝手に手損してくれる」とよく言っていて、私は悪い影響を受けたようです。

とはいえ、76桂を取り切ってしまえば自玉が安全になると考えていました。図1から同角成、同飛、65銀、37角、24飛、55飛、56銀打、46角成と進みます(下図)。

図2 60手目 46角成

駒がぶつかりすぎてもう訳が分かりません。自然に55角と飛車を取れば24馬、53桂生でよかったのですが、実戦はすべてを放置して21飛成とします(評価値 +1300→+500)。

21飛成に51飛と引いておく手もありましたが、後手は56飛と飛車を切りました。76桂が残っているうちに手を作ろうとしています。同歩に68銀と打ち込まれて下図。

図3 64手目68銀迄

同金か76銀の2択で迷いました。65銀を打ったからには桂を払うだろうと思って実戦は76銀としました(評価値 +1700→+700)。69銀、同玉、79金(見えてない)、59玉、47銀(下図)と進み、これは面倒なことになってきたと感じました。

図4 70手目47銀迄

45桂が取られそうなので、後手の攻駒は4枚(馬、銀、金、桂)あるとみなせます。しかし、1段目に打った金の働きがよくありません。この攻めは充分切らせられるはずだと自分に言い聞かせます。

図4では同金、同馬、58銀と受ければ勝勢でした(下図)。58銀と66角がお互いの弱点を補うようによく利いています。

参考図1

図4では48歩と打ちました(評価値 +1800→+100)。悪手。

図5 71手目48歩迄

48歩に対し後手は56銀成としましたが、58銀成、同玉に69金(下図)と寄る手がありました。

参考図2

この金の活用は指せたら指がしなりますね。参考図2以下、77角、59金打、同角、同金、同玉、32角(下図)で形勢は互角のようです。

参考図3

本譜は図5から56銀成、47銀、同成銀、同金、45馬、41龍、55桂、同角(ノータイム)、同馬、22飛(下図)と進み、自玉が比較的安全になったので勝ちやすいと感じました。

図6 81手目22飛迄

22飛に対し後手は58歩と打ち、49玉に69金(下図)と寄ってチャンスをうかがいます。

図7 84手目69金迄

んーまぁ大丈夫そうでしょ! と思って上図で61龍としたのがひどい悪手(評価値:+4600→-100)。以下59歩成、39玉、28銀、同飛成、同馬、同玉、61銀(下図)で飛車2枚を失います。

図8 92手目61銀迄

優位を失ったのを確かに感じました。あるのは恐怖心だけです。まずは37角と攻防風に打ち、27歩、同玉、48角に38桂合(下図)としました。

図9 97手目38桂迄

38桂合ではなく銀合で弾いた方がよかったですが、金駒を質にする勇気は最早ありません。

図9から、26歩、同玉、74飛、39金、76飛、66桂、24歩、27玉、67角成、74歩、66飛、73歩成、同桂、74歩(下図)と進みます。

図10 111手目74歩迄

秒読みでフラフラ。しかし後手玉に手がつく形になったのでちょっと安心しました。途中の66飛では66馬で大変でした。

図10から55桂(同角なら25飛の意図)、73歩成、同玉、55角、64歩、74歩、同玉、75歩、66玉、66角、同馬、57桂、54玉、46桂、63玉、74銀、52玉、32飛、42銀と進んで下図。

図11 130手目42銀迄

図11では後手玉に即詰みがありました。実戦では気づきませんでしたが。。

実戦は54銀と打ち、41玉、22飛成、25飛、26桂、32角、34桂(下図)と進んで先手の勝ちが揺るがないものとなりました。

図12 137手目34桂迄

途中の26桂は、49角に対して打った38桂合が跳ねる着手。合駒動かしポイントが1pt 貯まりました。

なお、図11では53銀、同玉、63金、43玉、34飛成迄の5手で詰んでいました。仕方ないので詰めチャレでもやりますか。

本局はチーム3対3で残った対局でした。勝ててよかったです。


この粒度で振り返りを書いていたら非常に大変なので、次局以降はさらっと書きたいと思います。

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